2017.01.10.火

第8回食品売り場研究所(福島屋)


こんにちは。えいひれ次郎です。

毎度おなじみ、流通紹介シリーズ!
今回は、メディアでも話題沸騰中のスーパー「福島屋」についてご紹介いたします。 

今回はスーパーの特集になるのですが、
スーパーといえば、生鮮食品が強いイメージがありますね。
最近では、ドラッグでも生鮮食品を置く店舗も増えています。
生鮮食品に馴染みが浅いドラッグでは、野菜などの陳列に困ることも多いのではないでしょうか。
今まで取り上げてきませんでしたが、
今回は、生鮮食品の陳列について踏み込んでご紹介していきます。

■福島屋とは?
福島屋
(福島屋本店)

特売はしない。チラシはつくらない。にもかかわらず、たくさんのお客さんがやってきて、
ちょっぴり割高な商品が飛ぶように売れていく。そして、決して気取らない地元のスーパー。

東京都羽村市に本社を構えるスーパーマーケット「福島屋」は、まさに「食のセレクトショップ」
有機栽培や無農薬の野菜やその日に届いた産地直送の魚などが充実した品揃えが自慢。
お惣菜やパン、手作りスイーツも自社の工房で作られたできたてが並びます。

大きな特徴として、各店舗の売り場担当リーダーが卸し市場や産地などを訪ね、仕入れを行っています。
(例えば青果であれば、青果担当のリーダーがバイヤー)
あえて、本部が一括で仕入れないのは現場とのコンセンサスがとれないまま売り場が成り立つことになり、
その結果、売り場に力がなくってしまうと考えるからとのこと。

また、惣菜のこだわりも凄いです。
「お惣菜は有料試食」というのが、福島屋の考え。
どういうことかというと、全店において惣菜は、店頭で販売しているこだわりの食品や調味料を使い、
店内のキッチンで調理しています。
その中でも、六本木店の提携農家のコメと旬の食材を使った、「おむすび」が爆売れ。
並べた途端に売り切れるほどで、1日500~600個も売れるそうです。

おむすび
※イメージ

■売り場の特徴。
そんな福島屋の、売り場に対するこだわりはかなりのもの。
お店の顔となる青果コーナーでは、独自の陳列ロジックがあるようです。

■角・角・真ん中。
陳列の考え方として、季節感の演出を重要視しつつ、
「角・角・真ん中」を意識します。
まず、角と角に最も注目度の高い、基点となるような商品を置きます。
その次に、角の野菜と関連するような野菜を真ん中に置きます。
それをベースにし、何かしら次々に関連付けながら、空いている部分に他の野菜を並べていきます。

角というのは死角とも言える場所なので、
目につきにくいのではないかと思われるかもしれませんが、実は逆です。
注目度の高い野菜を角に置くことで、売り場全体が華やいだ雰囲気になる。と考えるそうです。

角角真ん中

この画像は夏の売り場になるのですが、
角に「枝豆」と「きゅうり」真ん中に「とうもろこし」が配置されています。
いずれも夏が旬の食材です。それらを起点に、形や色合いに違和感がないように配置されています。
また、全体的に緑っぽい売り場の中に「パプリカ」をアクセントとして配置していることが分かります。

形や色合いを基本としながら、
「お客様が買い物する様子を想像すること」も大切とのこと。
「この野菜の隣には、鍋に入れる野菜が並んでいると連携が感じられていいかな」
「この彩りだったら、お客様も楽しい気持ちになって買い物してくださるかな」
など、売り手ではなく買い手目線で陳列を組立てていきます。

上記を踏まえ、陳列を考えてみたら、
その意図を手書きPOPで伝えてみるのも面白いかもしれません。
例えば「鍋用の野菜売り場」とすると、
鍋に入れる材料が決まっていないことも多いですし、
購買点数増加が狙えるかもしれませんね。
ぜひお試しください!

いかがでしたか。
今回はドラッグではニッチな、生鮮食品に絞った記事となりました。
参考になれば幸いです。

次回もよろしくお願いいたします。

参考書籍:『福島屋 毎日通いたくなるスーパーの秘密』(福島 徹著、 日本実業出版社)

:
   

コメントはお気軽にどうぞ

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

2022.03.02
新春!春のクロスMDをお手伝い

 みなさま、こんにちは。十文字誠です。日本人選手の活躍が目立った北京オリンピックがあっという間に終わり、寒さもピークを越えたように感じます。そうこうしていると季節はスグに春を迎えますが売り場作りは順調に進んでいますでしょ …

2021.12.31
冬季イベントアイテム

 みなさま、こんにちは。十文字誠です。2021年もあっという間でしたね。昨年はコロナの影響で年末年始はご自宅で過ごされた方も多かったかと思いますが、今年はいかがでしょうか。私の周りでも今年は帰省する方が多いようです。コロ …

2021.10.20
寒い季節のぽかぽかアイテム

みなさま、こんにちは。十文字誠です。『暑さ寒さも彼岸まで』という言葉がありますが、今年は10月に入っても少々暑い日が続いているように感じます。個人的には寒い季節が苦手なので、このような暖かい日が続くのは嬉しいのですが…朝 …