2015.03.15.日

季節提案のススメ〜4月号〜


みなさんこんにちは、丸ぼうずです。
春ですね。みなさん、ご覧になったでしょうか。
サントリーの角ハイボールの広告コピー「春はあげもの。」
ワタクシ、これは効きました。あげものにはビール、
という方も多いと思いますが、さっぱりしたハイボールは、あげものにぴったり。
あげものにレモン、は賛否両論ありますが、いずれもレモンが合いますしね。
このコラムを書いていたら、何が食べたいか悩んでしまいます。
大好物のコロッケ?からあげ?それとも、とんかつ?鯵フライ?串揚げ?
脂っこいけどやめられない、嗚呼あげものの魔力。

 

“酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ〜♪”で有名な「日本全国酒飲み音頭」でもありますが、
お正月や花見、暑い夏などの季節に合わせた訴求は、情緒的訴求(メッセージ)が合うお酒にぴったりなんですよね。

 52週で考える季節提案

さてさて、お酒の話はこれくらいにして、コレ、店頭での販促活動にも使える手法です。
というか、いわゆる52週カレンダーの考え方ですね。
季節提案カレンダー

 

POPや売場づくりに、なぜ季節感の演出、訴求が効果的なのか。
それは、日本には四季による生活変化があり、イベントや生活変化は、お客様の需要を生みだし、
購買活動の活性化が生まれるからです。そのカテゴリーを買おうと思っていた人(顕在ニーズ)には売場がわかりやすく、
また購入の予定が無かった人(潜在ニーズ)にアピールすることによって、カテゴリーの新規ユーザー獲得も狙えます。

 

そのため、まずは各季節、各月にどのようなイベントや事象が起こるかを知る必要があります。
そのイベントや事象の売場づくりを考えながら、マッチするカテゴリー、商品をピックアップします。

 

季節のイベントを羅列しました

■春
イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
■夏
イベント/七夕、お盆、夏期休暇、海開き・山開き、土曜丑の日…
発生事象/梅雨、帰省、紫外線、猛暑、夏バテ…
■秋
イベント/防災の日、敬老の日、運動会、七五三…
発生事象/食欲の秋、秋の夜長、月見、スポーツの秋、衣替え…
■冬
イベント/クリスマス、お正月、成人式、節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー…
発生事象/帰省、贈り物(プレゼント)、乾燥、ウイルス、花粉…
といったようなイメージです。
もうすぐ桜の開花がはじまりますが、お花見であればまっ先に思い浮かべるのがお酒です(飲まれない方はおいしいお弁当でしょうか)。
酒類コーナーではお花見をイメージした販促活動がはじまることでしょう。
今年のお花見では、先述のハイボールもお勧めされるかもしれませんね。
買い上げ点数を増やすために、「足りなくなったら盛り上がらない」「酒不足は、ノリ不足」なんてコピーも面白いかもしれません。
また、お酒を注ぐ紙コップ、おつまみ、ゴミ袋、ウェットテュシュー、
意外と寒かったりするのでブランケットなどを集めたコーナーづくり(クロスMD)をすれば顧客単価アップも狙えますね。
このような季節演出やPOPによる店内装飾は、店内に変化を与えるため、お客様を飽きさせない売場づくりもサポートします。
その際は、季節感のある色を用いたり、イメージイラストを入れたりすることで、より効果的な演出が可能となります。
また逆に、季節商品であれば、その商品の需要期を認識することが必要です。
防虫剤を真夏や真冬に取り上げても、当然買い上げは伸びませんよね。
さて、次回からは、具体的に月ごとの季節訴求とPOP例のご紹介を予定していますが、
今週末はハイボールに合うあげもの探訪にでも出かけようと思います。
   

コメントはお気軽にどうぞ

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

2017.07.11
切り口/コピー講座18 他商品と組み合わせてみよう

みなさんこんにちは、丸めがねの「切り口/コピー講座」です。 今回は、「他商品をコピーに組み合わせる」ことにより、その商品の魅力や特性を伝える方法をお伝えします。 テーマだけではわかりづらいですね。例えば、オーラルケアで考 …

2017.04.18
切り口/コピー講座17:シズルで表現してみよう

みなさんこんにちは、丸めがねの「切り口/コピー講座」です。今回は、「シズルで表現する」ことにより、購買意欲をそそる切り口を考えてみます。 とは言え「シズル?」という方も多いと思います。 お笑いコンビの名前ではございません …

2017.01.05
切り口/コピー講座16:流行に乗ってみよう

あけましておめでとうございます。 さて、本年第一弾の丸めがねの「切り口/コピー講座」です。今回は、「流行りに乗ってみる」ことと商品訴求と合わせることで、キャッチーになる切り口を考えてみます。   毎年年末に「流 …