売り場を活かす陳列&MD
2016.02.29.月

新生活に向けて、今から店頭の準備をしよう!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。
今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐる、陳列のヒントや情報をお送りいたします。

 

「スキー場に雪がない」「今年の冬は本当に暖かい」「いや、急に寒くなったね」なんて、寒暖差が目紛しい今冬もそろそろ終わりを告げようとしています。
店頭にはまだ風邪関連の商品や花粉関連の商品が多く並んでいますが、春の訪れと共にこちらもそろそろ衣替えの時期となって参りました。
花粉関連の商品はゴールデンウィーク頃まで売上が期待できますが、風邪関連の商品は徐々に特設コーナーから定番棚へ…。
そんなこれからの時期に、売上アップが期待できる“新生活”を軸に売場の構成を整え準備をいたしましょう!

 

新生活の売り場を作ろう!

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新生活と聞いてスグに思いつくのが引越しです。
ということでまずは引越し先へ運ぶ荷物の荷造道具を店頭に並べてあげましょう。
布団や衣類は壊れる心配がないので極力コンパクトにまとめられるように紐を活用すれば運びやすくできますが、旅行の時にも活躍する圧縮袋が便利です。
よりコンパクトにすることで引越し費用も抑えられるかもしれません。

 

運搬用のダンボールは業者さんに用意してもらえますが、荷造り用に軍手やカッター、ハサミ、ガムテープ、紐、マジックペンなどは自分で用意するもの。
まとめてあげると手にとってもらえる確率がアップするかもしれません。

 

また、荷造り時にはどうしても部屋の汚れが気になってしまうもの。
引越し先が新居とも限りませんので移転先の準備としても掃除用具を一緒に陳列するといいでしょう。

みなさま、こんにちは。十文字誠です。
クロスMD陳列テクニック、今回の記事では前々回に続きインバウンド需要に目を向けてみましょう。

訪日中国人の消費金額推移グラフ

日本国内では大発会から戦後初となる6日連続での株価続落…世界に目を向けると中国発の世界同時株安…など、あまり景気の良い話しが聞こえてこない2016年。いよいよインバウンド需要も終わりの時か?!と不安になる一方で、日本政府観光局が発表した2015年の訪日外国人旅行客数は景気の良い発表内容となりました。前年と比べて47%増の1,974万人となり過去最高を更新し、2015年累計の訪日客の旅行消費総額は3兆4,771億円で前年比71%増。その中でも中国からの訪日客が大幅に増えております。
日本ではお正月休みが終わり、5月のGWまで大型連休はしばらくお預けですが、中国のお正月はこれからが本番!2月の春節(旧正月)には多くの訪日客が訪れることが予想されます。
昨年の2015年2月には約36万人の中国人が訪れ、832億円の消費額にのぼりました。ちなみに2015年10月の国慶節の連休には40万人の中国人が訪れ、1,000億円もの消費をしたとのことです。
中国景気の見通しが少々悪いとはいえ、先の数字からも分かるように今年の春節にも多くの中国人が訪れ、多額の消費が見込まれますのでこの大きなチャンスを見逃す手はありません!今すぐ中国人向けに店舗の売場を確保しましょう!

 

続・売りたい商品ではなく、売れる商品を並べよ!

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以前の記事で“日本に行ったら絶対に買うべき神薬12選”というものをご紹介しました。また、中国人の多くが何を買うべきかインターネットで調べてから日本へ来ており、メディア統制が行われている中国本土では個人レベルの口コミが多くのヒット商品を生み出していることもお伝えしたかと思います。
これからもわかるように、こちらが売りたい商品をただ並べても、それが良い商品だとしても売れるとは限らないのです。冷静になって考えてみれば外国語で書かれた商品(POPも含む)を見ても何がなんだかよくわかりませんよね? これは我々日本人だけでなく、外国人旅行客でも同じことが言えると思います。であれば、やはり売れる商品を並べるに越したことはありませんよね。

 

中国爆買い2015! 最新【神薬】人気ランキング!

今回は中国人によって選ばれた、最新2015年バージョンの人気商品ランキングをご紹介いたします。中国本土に住む中国人1,672名を対象に行った投票形式のランキングになります。

それではさっそく第1位から見ていきましょう。

こんにちは、丸ぼうずの季節提案「冬」号です。

「日本全国酒飲み音頭」だと今月は、“正月で酒が飲めるぞ♪”です。
さて、みなさまはどのようなお正月をお過ごしになりましたでしょうか。

私は忘年会の日に久々に朝まで飲んでしまうという、いわゆる若者で言う「オール」から始まり、いや始まりは新年からなんですけど、年末年始を飲みながら駆け抜けた感じですかね。
でもまた一年、ここから駆け出さないといけないので、ずっと走り続けます。飲み続けながら。

さて、横道にそれましたが、本題に入ります。
以前記載した冬のイベント/発生事象にいくつか追加してみました。

■冬

イベント/クリスマス、お正月、成人式、節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー…
発生事象/帰省、贈り物(プレゼント)、乾燥、ウイルス、花粉…

ここからいくつかピックアップしてみます。

売り場を活かす陳列&MD
2015.12.06.日

財布の紐が緩む時期?!年末年始需要に備えよ!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐるヒントや情報をお送りいたします。
季節はいよいよ年末、師走。忙しくてお坊さんや先生も走り回ると言われている時期に差し掛かり、「年内中に」「新年を新たな気持ちで迎える」といった気持ちが強くなります。また、行事(イベント)が多いタイミングでもあり、ボーナス、忘年会、クリスマス、帰省、お正月、成人式…などなど毎週のように何かしら予定が入っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はそんな“忙しいみなさま”に代わって、いくつかのクロスMDコーナーをご提案させていただきます。少しでもお役に立てることができたら幸いです。

 

「キレイに年越しを!主婦の味方!大掃除コーナー!」

みなさま、こんにちは。十文字誠です。

今回の記事ではこれまでとは少々趣向を変えてインバウンド需要に目を向けてみましょう。
先日、日本経済新聞に「年間訪日客はや最高、9月10日時点1342万人 1900万人届く勢い」という記事が掲載されました。過去最高だった昨年の外国人観光客数のペースを上回り、9月10日時点で記録を更新。
また、2020年までに到達予定だった年間2000万人という目標もかなり現実味を帯びてきました。中でも中国人の訪日客数が334万7000人と全体の約25%で国・地域別ではトップ。2位の韓国人(255万4100人)を大きく引き離して、多くの中国人が日本へ観光に訪れています。

 

売り場を活かす陳列&MD
2015.07.28.火

最後のひと押しで客単価UPを狙え!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐるヒントや情報をお送りいたします。
前回の記事ではドラッグストアなどの小売の現場で“買いやすい売場作り”と実践的な売場作りを分類してみました。
お客様にとってどんな売場が買いやすいのか、そして、どうしたらお客様の“ついで買い心”をくすぐる事ができるのかをご理解いただけたかと思います。

では、実際に売場に行って“クロスMDコーナー”を作ってみましょう!

「そうは言われても…」「どの売場も商品がギッシリ並んでいて、特設コーナーなんて作れない!」「追加で売場を作るほどうちのお店は広くないです…」「色々なカテゴリーを組み合わせて商品陳列はしてみたものの、POPも一緒に飾った方がいいですよね…?」「字も絵も下手なのでPOPを書くのはちょっと…」

ですよね。皆様の心の声が聞こえてくるようです。今回はそういった皆様の心の叫びを元に、勝手にご要望にお応えしたいと思います!

レジ周辺スペースの有効活用

買い物に出かけて、お店に入ってから出てくるまでに必ず通る場所がいくつかございます。入口と出口はふらっとお店に立ち寄った方も通りますが、買い物客が必ず通るのは…そう、レジです。シャンプーしか買いに来なかったお客様は化粧品コーナーには寄りませんし、風邪薬を買いに来たお客様はお掃除コーナーには寄らないでしょう。ですが、いずれのお客様もレジには寄ります。以前から色々な媒体で書かれておりますが、レジはお財布の紐が緩む場所。また、お客様が買い物をする最後の砦。ここで“最後のひと押し”が上手に出来れば客単価のUPは間違いなしでしょう!

清算のために列を作り、待つ時間がレジ前にはあります。そこでは、買い忘れを思い出すのです。時間をかけて列を進み、自分の番が迫ってくると“最後のひと押しコーナー”が目に飛び込んできます。列に並びながらも欲しいものが手に入ってしまう。財布の紐が緩んでしまう理由がよくわかります。

お店によってレジの配置位置やお客様が並ぶ列の作り方は様々ですが、大きく分けていずれかに分類出来るかと思います。それぞれにオススメしたい陳列方法をまとめてみます。

売り場を活かす陳列&MD
2015.05.29.金

クロスMDこそ、売場改善の処方箋?!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐるヒントや情報をお送りいたします。
前回の記事でドラッグストアなどの小売の現場では品出しや発注、在庫管理といった店内作業(スタッフの作業)を中心に考えられて作られていることが多い事をご説明いたしました。結果的にそれが商品の売り方を考えるに至らず、お客様にとっては不便な売場を作ってしまっているという悪循環になっています。インターネットショッピングで多くの物が自宅に届いてしまう現代。このままではどんどん客足は遠のくばかり。少しでもお客様の足をお店に向かわせるために“買いづらい売場作り”よりも“買いやすい売場作り”の方を目指すべきですよね?

クロスMD売場作りのヒント

そうは言っても、簡単に売場なんて作れません!という方々に是非読んでいただきたいのがこちらの記事。“買いやすい売場作り”を目指す前に以下にクロスMDを3つの型に分類してみましたので、一度クロスMDを整理してみましょう。その後に前回同様、実践的な売場作りをご紹介いたします。

売り場を活かす陳列&MD
2015.03.25.水

スタッフではなく、お客様にメリットのある棚割りを。


 はじめまして。こちらのコンテンツを担当する十文字誠です。
さっそくですが、夏になるとスーパーマーケットで、そうめん、めんつゆ、きざみ海苔、いりごま…などなど、こういった商品が集められた売場を見かけませ んか?これは「ついで買い」を誘発する「クロスマーチャンダイジング」という販売方法のひとつ。こちらのコンテンツではそういったお客様の“ついで買い 心”をくすぐるヒントや情報をまとめてお送りしていきます。

そもそもですが、マーチャンダイジングってよく聞くけど…なに?

広義のマーチャンダイジングは小売り業者が消費者に提供する業態、店舗立地、価格、品揃え、商品開発、店舗運営、物流、販売、顧客管理等に関する活動を 表し小売企業の展開するマーケティングということになります。一方、狭義のマーチャンダイジングは「商品化」を表しており、仕入れ、商品開発、適切な品揃 えを行う事を差しています。冒頭からなにやらごちゃごちゃと堅苦しい言葉が並んでしまいましたが、簡単にまとめると商品陳列(棚割)という言葉に言い換え られるかと思います。


クロスマーチャンダイジングについてもっと教えて!

クロスマーチャンダイングとは先にも記述した通り「ついで買い」を誘発する商品陳列手法で、関連商品の販売、あるいは同一商品をお店の各所で販売するこ とを意味します。お店にとって売上増に繋がる販売方法ですが実現には困難が伴う側面も。それはお店(小売業)の内部事情が影響しています。お店の事を思い 浮かべて頂きながら読んでもらえると理解しやすいかと思いますが、小売の現場では品出しや発注、在庫管理といった店内作業(スタッフの作業)を中心に考え られて作られており、「売り方」を考えるところまで配慮が行き届いていない…といったお店がとても多いかと思います。医薬品の担当、日用雑貨の担当、とい うように商品カテゴリーごとに担当者が決まっており、その人が商品の発注から商品陳列、演出といった売場管理を行っている事が多くみられます。今の季節で すと、鼻炎薬の棚にマスクを並べるには、それぞれの担当者の合意を取らなければなりません。
お店側の事情もあるかと思いますが、クロスマーチャンダイジングの棚はお客様のメリットが大きいのも事実。関連した商材を陳列することにより、購買を促 進させ、ひとつの商品だけの陳列と比べて買い上げ品数増加を期待できますし、商品の持っている「価値」を訴求するので、価格競争を避けられる狙いもありま す。「価値」とはその商品を一緒に買うことで生まれるもの。今では当たり前になりましたが、“鼻炎薬×マスク”では「花粉症対策」という「価値」が生まれ ます。
さらに、お客様にとっても買い忘れを防止したり、広い店内をあちこち回らずにその場で目的の物が全部揃うので買い物効率が高まったりと、良い事尽くめ。少しの工夫がお客様のメリットに変わるかもしれません。
01

クロスマーチャンダイジングをする事で得られる効果って…なんですか?

再三書いておりますが、お客様のメリットが第一にあります。他にも店舗へのメリット、メーカーへのメリットも考えられます。今回の話しを少し整理する と、お客様には「商品の新たな価値を知ってもらい生活が快適になる」というメリット。店舗には「買上点数アップ&客単価アップによる売上増」とい うメリット。メーカーには「商品の新たな価値を訴求することで他商品との相乗効果が得られ、価格競争を避けられる」というメリットがあります。
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今スグ出来る、クロスマーチャンダイジングのご提案!

3月も終わりが近づき、そろそろお花見の季節ですね。
おつまみ、飲み物、レジャーシートをバッグに詰めて、いざ出発!…の前に、もう一度持ち物を確認してみましょう。
やはりまだまだ花粉症の季節が続いていますのでマスクも入れておきましょうか。女性が気になるのは紫外線。必ずしも日陰にいれる訳ではないかもしれないこ とを考えると日焼け止めもあるといいですね。手が汚れた時はウェットティッシュが便利ですし、この時期、夜は冷え込みますからカイロがあると人気者になれ るかも。割り箸、紙皿、紙コップ。忘れちゃいけないのがそれらを最後に捨てるゴミ袋。自分で出したゴミを片付けるのがマナーですからね。少し考えただけで もひとつのコーナーが作れそうです。どうでしょうか、週末のお花見客を見込んで「お花見コーナー」を設置してみては?
03

それでは最後に、締めの一言。
クロスマーチャンダイジングとは、商品から新たな価値を見いだし、提案することでお客様の“ついで買い心”をくすぐる事である。

POPの切り口・コピー
2015.03.15.日

季節提案のススメ〜4月号〜

みなさんこんにちは、丸ぼうずです。
春ですね。みなさん、ご覧になったでしょうか。
サントリーの角ハイボールの広告コピー「春はあげもの。」
ワタクシ、これは効きました。あげものにはビール、
という方も多いと思いますが、さっぱりしたハイボールは、あげものにぴったり。
あげものにレモン、は賛否両論ありますが、いずれもレモンが合いますしね。
このコラムを書いていたら、何が食べたいか悩んでしまいます。
大好物のコロッケ?からあげ?それとも、とんかつ?鯵フライ?串揚げ?
脂っこいけどやめられない、嗚呼あげものの魔力。

 

“酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ〜♪”で有名な「日本全国酒飲み音頭」でもありますが、
お正月や花見、暑い夏などの季節に合わせた訴求は、情緒的訴求(メッセージ)が合うお酒にぴったりなんですよね。

 52週で考える季節提案

さてさて、お酒の話はこれくらいにして、コレ、店頭での販促活動にも使える手法です。
というか、いわゆる52週カレンダーの考え方ですね。
季節提案カレンダー

 

POPや売場づくりに、なぜ季節感の演出、訴求が効果的なのか。
それは、日本には四季による生活変化があり、イベントや生活変化は、お客様の需要を生みだし、
購買活動の活性化が生まれるからです。そのカテゴリーを買おうと思っていた人(顕在ニーズ)には売場がわかりやすく、
また購入の予定が無かった人(潜在ニーズ)にアピールすることによって、カテゴリーの新規ユーザー獲得も狙えます。

 

そのため、まずは各季節、各月にどのようなイベントや事象が起こるかを知る必要があります。
そのイベントや事象の売場づくりを考えながら、マッチするカテゴリー、商品をピックアップします。

 

季節のイベントを羅列しました

■春
イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
■夏
イベント/七夕、お盆、夏期休暇、海開き・山開き、土曜丑の日…
発生事象/梅雨、帰省、紫外線、猛暑、夏バテ…
■秋
イベント/防災の日、敬老の日、運動会、七五三…
発生事象/食欲の秋、秋の夜長、月見、スポーツの秋、衣替え…
■冬
イベント/クリスマス、お正月、成人式、節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー…
発生事象/帰省、贈り物(プレゼント)、乾燥、ウイルス、花粉…
といったようなイメージです。
もうすぐ桜の開花がはじまりますが、お花見であればまっ先に思い浮かべるのがお酒です(飲まれない方はおいしいお弁当でしょうか)。
酒類コーナーではお花見をイメージした販促活動がはじまることでしょう。
今年のお花見では、先述のハイボールもお勧めされるかもしれませんね。
買い上げ点数を増やすために、「足りなくなったら盛り上がらない」「酒不足は、ノリ不足」なんてコピーも面白いかもしれません。
また、お酒を注ぐ紙コップ、おつまみ、ゴミ袋、ウェットテュシュー、
意外と寒かったりするのでブランケットなどを集めたコーナーづくり(クロスMD)をすれば顧客単価アップも狙えますね。
このような季節演出やPOPによる店内装飾は、店内に変化を与えるため、お客様を飽きさせない売場づくりもサポートします。
その際は、季節感のある色を用いたり、イメージイラストを入れたりすることで、より効果的な演出が可能となります。
また逆に、季節商品であれば、その商品の需要期を認識することが必要です。
防虫剤を真夏や真冬に取り上げても、当然買い上げは伸びませんよね。
さて、次回からは、具体的に月ごとの季節訴求とPOP例のご紹介を予定していますが、
今週末はハイボールに合うあげもの探訪にでも出かけようと思います。