こんにちは、丸ぼうずの季節提案「春」号です。
「日本全国酒飲み音頭」だと今月は、“花見で酒が飲めるぞ♪”ですね。
土曜日に缶ビールで夜桜を見てきました。みなさんも年に一度の花見を楽しめたでしょうか。
丸ぼうずは、花札でも、“桜に幕”と“菊に盃”の組み合わせによる「花見酒」が好きな役です。
いや、“芒に月”と“菊に盃”の「月見酒」も捨て難いですね。
いずれにせよ、桜や月を愛でながらお酒を楽しむなんて、なんて贅沢なひとときなのでしょう。
…と書いていて思い出したのですが、花札も一年(12ヶ月)の花々が書き込まれた季節を表現するゲーム。
やはり、日本の生活には「季節」抜きには語れませんね。
と言うわけで、本題に入ります。
イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
ここからいくつかをピックアップしてみます。
はじめまして。こちらのコンテンツを担当する十文字誠です。
さっそくですが、夏になるとスーパーマーケットで、そうめん、めんつゆ、きざみ海苔、いりごま…などなど、こういった商品が集められた売場を見かけませ んか?これは「ついで買い」を誘発する「クロスマーチャンダイジング」という販売方法のひとつ。こちらのコンテンツではそういったお客様の“ついで買い 心”をくすぐるヒントや情報をまとめてお送りしていきます。
広義のマーチャンダイジングは小売り業者が消費者に提供する業態、店舗立地、価格、品揃え、商品開発、店舗運営、物流、販売、顧客管理等に関する活動を 表し小売企業の展開するマーケティングということになります。一方、狭義のマーチャンダイジングは「商品化」を表しており、仕入れ、商品開発、適切な品揃 えを行う事を差しています。冒頭からなにやらごちゃごちゃと堅苦しい言葉が並んでしまいましたが、簡単にまとめると商品陳列(棚割)という言葉に言い換え られるかと思います。
クロスマーチャンダイングとは先にも記述した通り「ついで買い」を誘発する商品陳列手法で、関連商品の販売、あるいは同一商品をお店の各所で販売するこ とを意味します。お店にとって売上増に繋がる販売方法ですが実現には困難が伴う側面も。それはお店(小売業)の内部事情が影響しています。お店の事を思い 浮かべて頂きながら読んでもらえると理解しやすいかと思いますが、小売の現場では品出しや発注、在庫管理といった店内作業(スタッフの作業)を中心に考え られて作られており、「売り方」を考えるところまで配慮が行き届いていない…といったお店がとても多いかと思います。医薬品の担当、日用雑貨の担当、とい うように商品カテゴリーごとに担当者が決まっており、その人が商品の発注から商品陳列、演出といった売場管理を行っている事が多くみられます。今の季節で すと、鼻炎薬の棚にマスクを並べるには、それぞれの担当者の合意を取らなければなりません。
お店側の事情もあるかと思いますが、クロスマーチャンダイジングの棚はお客様のメリットが大きいのも事実。関連した商材を陳列することにより、購買を促 進させ、ひとつの商品だけの陳列と比べて買い上げ品数増加を期待できますし、商品の持っている「価値」を訴求するので、価格競争を避けられる狙いもありま す。「価値」とはその商品を一緒に買うことで生まれるもの。今では当たり前になりましたが、“鼻炎薬×マスク”では「花粉症対策」という「価値」が生まれ ます。
さらに、お客様にとっても買い忘れを防止したり、広い店内をあちこち回らずにその場で目的の物が全部揃うので買い物効率が高まったりと、良い事尽くめ。少しの工夫がお客様のメリットに変わるかもしれません。
再三書いておりますが、お客様のメリットが第一にあります。他にも店舗へのメリット、メーカーへのメリットも考えられます。今回の話しを少し整理する と、お客様には「商品の新たな価値を知ってもらい生活が快適になる」というメリット。店舗には「買上点数アップ&客単価アップによる売上増」とい うメリット。メーカーには「商品の新たな価値を訴求することで他商品との相乗効果が得られ、価格競争を避けられる」というメリットがあります。
3月も終わりが近づき、そろそろお花見の季節ですね。
おつまみ、飲み物、レジャーシートをバッグに詰めて、いざ出発!…の前に、もう一度持ち物を確認してみましょう。
やはりまだまだ花粉症の季節が続いていますのでマスクも入れておきましょうか。女性が気になるのは紫外線。必ずしも日陰にいれる訳ではないかもしれないこ とを考えると日焼け止めもあるといいですね。手が汚れた時はウェットティッシュが便利ですし、この時期、夜は冷え込みますからカイロがあると人気者になれ るかも。割り箸、紙皿、紙コップ。忘れちゃいけないのがそれらを最後に捨てるゴミ袋。自分で出したゴミを片付けるのがマナーですからね。少し考えただけで もひとつのコーナーが作れそうです。どうでしょうか、週末のお花見客を見込んで「お花見コーナー」を設置してみては?
それでは最後に、締めの一言。
クロスマーチャンダイジングとは、商品から新たな価値を見いだし、提案することでお客様の“ついで買い心”をくすぐる事である。