POPの切り口・コピー
2015.04.09.木

花見をしながら春訴求を思ふ

こんにちは、丸ぼうずの季節提案「春」号です。

「日本全国酒飲み音頭」だと今月は、“花見で酒が飲めるぞ♪”ですね。
土曜日に缶ビールで夜桜を見てきました。みなさんも年に一度の花見を楽しめたでしょうか。

丸ぼうずは、花札でも、“桜に幕”と“菊に盃”の組み合わせによる「花見酒」が好きな役です。
いや、“芒に月”と“菊に盃”の「月見酒」も捨て難いですね。
いずれにせよ、桜や月を愛でながらお酒を楽しむなんて、なんて贅沢なひとときなのでしょう。
…と書いていて思い出したのですが、花札も一年(12ヶ月)の花々が書き込まれた季節を表現するゲーム。
やはり、日本の生活には「季節」抜きには語れませんね。

と言うわけで、本題に入ります。

 

春のイベント、事象

イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
ここからいくつかをピックアップしてみます。

 

 

売り場を活かす陳列&MD
2015.03.25.水

スタッフではなく、お客様にメリットのある棚割りを。


 はじめまして。こちらのコンテンツを担当する十文字誠です。
さっそくですが、夏になるとスーパーマーケットで、そうめん、めんつゆ、きざみ海苔、いりごま…などなど、こういった商品が集められた売場を見かけませ んか?これは「ついで買い」を誘発する「クロスマーチャンダイジング」という販売方法のひとつ。こちらのコンテンツではそういったお客様の“ついで買い 心”をくすぐるヒントや情報をまとめてお送りしていきます。

そもそもですが、マーチャンダイジングってよく聞くけど…なに?

広義のマーチャンダイジングは小売り業者が消費者に提供する業態、店舗立地、価格、品揃え、商品開発、店舗運営、物流、販売、顧客管理等に関する活動を 表し小売企業の展開するマーケティングということになります。一方、狭義のマーチャンダイジングは「商品化」を表しており、仕入れ、商品開発、適切な品揃 えを行う事を差しています。冒頭からなにやらごちゃごちゃと堅苦しい言葉が並んでしまいましたが、簡単にまとめると商品陳列(棚割)という言葉に言い換え られるかと思います。


クロスマーチャンダイジングについてもっと教えて!

クロスマーチャンダイングとは先にも記述した通り「ついで買い」を誘発する商品陳列手法で、関連商品の販売、あるいは同一商品をお店の各所で販売するこ とを意味します。お店にとって売上増に繋がる販売方法ですが実現には困難が伴う側面も。それはお店(小売業)の内部事情が影響しています。お店の事を思い 浮かべて頂きながら読んでもらえると理解しやすいかと思いますが、小売の現場では品出しや発注、在庫管理といった店内作業(スタッフの作業)を中心に考え られて作られており、「売り方」を考えるところまで配慮が行き届いていない…といったお店がとても多いかと思います。医薬品の担当、日用雑貨の担当、とい うように商品カテゴリーごとに担当者が決まっており、その人が商品の発注から商品陳列、演出といった売場管理を行っている事が多くみられます。今の季節で すと、鼻炎薬の棚にマスクを並べるには、それぞれの担当者の合意を取らなければなりません。
お店側の事情もあるかと思いますが、クロスマーチャンダイジングの棚はお客様のメリットが大きいのも事実。関連した商材を陳列することにより、購買を促 進させ、ひとつの商品だけの陳列と比べて買い上げ品数増加を期待できますし、商品の持っている「価値」を訴求するので、価格競争を避けられる狙いもありま す。「価値」とはその商品を一緒に買うことで生まれるもの。今では当たり前になりましたが、“鼻炎薬×マスク”では「花粉症対策」という「価値」が生まれ ます。
さらに、お客様にとっても買い忘れを防止したり、広い店内をあちこち回らずにその場で目的の物が全部揃うので買い物効率が高まったりと、良い事尽くめ。少しの工夫がお客様のメリットに変わるかもしれません。
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クロスマーチャンダイジングをする事で得られる効果って…なんですか?

再三書いておりますが、お客様のメリットが第一にあります。他にも店舗へのメリット、メーカーへのメリットも考えられます。今回の話しを少し整理する と、お客様には「商品の新たな価値を知ってもらい生活が快適になる」というメリット。店舗には「買上点数アップ&客単価アップによる売上増」とい うメリット。メーカーには「商品の新たな価値を訴求することで他商品との相乗効果が得られ、価格競争を避けられる」というメリットがあります。
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今スグ出来る、クロスマーチャンダイジングのご提案!

3月も終わりが近づき、そろそろお花見の季節ですね。
おつまみ、飲み物、レジャーシートをバッグに詰めて、いざ出発!…の前に、もう一度持ち物を確認してみましょう。
やはりまだまだ花粉症の季節が続いていますのでマスクも入れておきましょうか。女性が気になるのは紫外線。必ずしも日陰にいれる訳ではないかもしれないこ とを考えると日焼け止めもあるといいですね。手が汚れた時はウェットティッシュが便利ですし、この時期、夜は冷え込みますからカイロがあると人気者になれ るかも。割り箸、紙皿、紙コップ。忘れちゃいけないのがそれらを最後に捨てるゴミ袋。自分で出したゴミを片付けるのがマナーですからね。少し考えただけで もひとつのコーナーが作れそうです。どうでしょうか、週末のお花見客を見込んで「お花見コーナー」を設置してみては?
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それでは最後に、締めの一言。
クロスマーチャンダイジングとは、商品から新たな価値を見いだし、提案することでお客様の“ついで買い心”をくすぐる事である。

POPの切り口・コピー
2015.03.15.日

季節提案のススメ〜4月号〜

みなさんこんにちは、丸ぼうずです。
春ですね。みなさん、ご覧になったでしょうか。
サントリーの角ハイボールの広告コピー「春はあげもの。」
ワタクシ、これは効きました。あげものにはビール、
という方も多いと思いますが、さっぱりしたハイボールは、あげものにぴったり。
あげものにレモン、は賛否両論ありますが、いずれもレモンが合いますしね。
このコラムを書いていたら、何が食べたいか悩んでしまいます。
大好物のコロッケ?からあげ?それとも、とんかつ?鯵フライ?串揚げ?
脂っこいけどやめられない、嗚呼あげものの魔力。

 

“酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ〜♪”で有名な「日本全国酒飲み音頭」でもありますが、
お正月や花見、暑い夏などの季節に合わせた訴求は、情緒的訴求(メッセージ)が合うお酒にぴったりなんですよね。

 52週で考える季節提案

さてさて、お酒の話はこれくらいにして、コレ、店頭での販促活動にも使える手法です。
というか、いわゆる52週カレンダーの考え方ですね。
季節提案カレンダー

 

POPや売場づくりに、なぜ季節感の演出、訴求が効果的なのか。
それは、日本には四季による生活変化があり、イベントや生活変化は、お客様の需要を生みだし、
購買活動の活性化が生まれるからです。そのカテゴリーを買おうと思っていた人(顕在ニーズ)には売場がわかりやすく、
また購入の予定が無かった人(潜在ニーズ)にアピールすることによって、カテゴリーの新規ユーザー獲得も狙えます。

 

そのため、まずは各季節、各月にどのようなイベントや事象が起こるかを知る必要があります。
そのイベントや事象の売場づくりを考えながら、マッチするカテゴリー、商品をピックアップします。

 

季節のイベントを羅列しました

■春
イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
■夏
イベント/七夕、お盆、夏期休暇、海開き・山開き、土曜丑の日…
発生事象/梅雨、帰省、紫外線、猛暑、夏バテ…
■秋
イベント/防災の日、敬老の日、運動会、七五三…
発生事象/食欲の秋、秋の夜長、月見、スポーツの秋、衣替え…
■冬
イベント/クリスマス、お正月、成人式、節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー…
発生事象/帰省、贈り物(プレゼント)、乾燥、ウイルス、花粉…
といったようなイメージです。
もうすぐ桜の開花がはじまりますが、お花見であればまっ先に思い浮かべるのがお酒です(飲まれない方はおいしいお弁当でしょうか)。
酒類コーナーではお花見をイメージした販促活動がはじまることでしょう。
今年のお花見では、先述のハイボールもお勧めされるかもしれませんね。
買い上げ点数を増やすために、「足りなくなったら盛り上がらない」「酒不足は、ノリ不足」なんてコピーも面白いかもしれません。
また、お酒を注ぐ紙コップ、おつまみ、ゴミ袋、ウェットテュシュー、
意外と寒かったりするのでブランケットなどを集めたコーナーづくり(クロスMD)をすれば顧客単価アップも狙えますね。
このような季節演出やPOPによる店内装飾は、店内に変化を与えるため、お客様を飽きさせない売場づくりもサポートします。
その際は、季節感のある色を用いたり、イメージイラストを入れたりすることで、より効果的な演出が可能となります。
また逆に、季節商品であれば、その商品の需要期を認識することが必要です。
防虫剤を真夏や真冬に取り上げても、当然買い上げは伸びませんよね。
さて、次回からは、具体的に月ごとの季節訴求とPOP例のご紹介を予定していますが、
今週末はハイボールに合うあげもの探訪にでも出かけようと思います。