売り場を活かす陳列&MD
2016.02.29.月

新生活に向けて、今から店頭の準備をしよう!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。
今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐる、陳列のヒントや情報をお送りいたします。

 

「スキー場に雪がない」「今年の冬は本当に暖かい」「いや、急に寒くなったね」なんて、寒暖差が目紛しい今冬もそろそろ終わりを告げようとしています。
店頭にはまだ風邪関連の商品や花粉関連の商品が多く並んでいますが、春の訪れと共にこちらもそろそろ衣替えの時期となって参りました。
花粉関連の商品はゴールデンウィーク頃まで売上が期待できますが、風邪関連の商品は徐々に特設コーナーから定番棚へ…。
そんなこれからの時期に、売上アップが期待できる“新生活”を軸に売場の構成を整え準備をいたしましょう!

 

新生活の売り場を作ろう!

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新生活と聞いてスグに思いつくのが引越しです。
ということでまずは引越し先へ運ぶ荷物の荷造道具を店頭に並べてあげましょう。
布団や衣類は壊れる心配がないので極力コンパクトにまとめられるように紐を活用すれば運びやすくできますが、旅行の時にも活躍する圧縮袋が便利です。
よりコンパクトにすることで引越し費用も抑えられるかもしれません。

 

運搬用のダンボールは業者さんに用意してもらえますが、荷造り用に軍手やカッター、ハサミ、ガムテープ、紐、マジックペンなどは自分で用意するもの。
まとめてあげると手にとってもらえる確率がアップするかもしれません。

 

また、荷造り時にはどうしても部屋の汚れが気になってしまうもの。
引越し先が新居とも限りませんので移転先の準備としても掃除用具を一緒に陳列するといいでしょう。

POPの切り口・コピー
2015.03.15.日

季節提案のススメ〜4月号〜

みなさんこんにちは、丸ぼうずです。
春ですね。みなさん、ご覧になったでしょうか。
サントリーの角ハイボールの広告コピー「春はあげもの。」
ワタクシ、これは効きました。あげものにはビール、
という方も多いと思いますが、さっぱりしたハイボールは、あげものにぴったり。
あげものにレモン、は賛否両論ありますが、いずれもレモンが合いますしね。
このコラムを書いていたら、何が食べたいか悩んでしまいます。
大好物のコロッケ?からあげ?それとも、とんかつ?鯵フライ?串揚げ?
脂っこいけどやめられない、嗚呼あげものの魔力。

 

“酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞ〜♪”で有名な「日本全国酒飲み音頭」でもありますが、
お正月や花見、暑い夏などの季節に合わせた訴求は、情緒的訴求(メッセージ)が合うお酒にぴったりなんですよね。

 52週で考える季節提案

さてさて、お酒の話はこれくらいにして、コレ、店頭での販促活動にも使える手法です。
というか、いわゆる52週カレンダーの考え方ですね。
季節提案カレンダー

 

POPや売場づくりに、なぜ季節感の演出、訴求が効果的なのか。
それは、日本には四季による生活変化があり、イベントや生活変化は、お客様の需要を生みだし、
購買活動の活性化が生まれるからです。そのカテゴリーを買おうと思っていた人(顕在ニーズ)には売場がわかりやすく、
また購入の予定が無かった人(潜在ニーズ)にアピールすることによって、カテゴリーの新規ユーザー獲得も狙えます。

 

そのため、まずは各季節、各月にどのようなイベントや事象が起こるかを知る必要があります。
そのイベントや事象の売場づくりを考えながら、マッチするカテゴリー、商品をピックアップします。

 

季節のイベントを羅列しました

■春
イベント/卒業、入学、入社、ゴールデンウイーク、子供の日、母の日、父の日…
発生事象/引越、花見、新生活、旅行、贈り物(プレゼント)、衣替え…
■夏
イベント/七夕、お盆、夏期休暇、海開き・山開き、土曜丑の日…
発生事象/梅雨、帰省、紫外線、猛暑、夏バテ…
■秋
イベント/防災の日、敬老の日、運動会、七五三…
発生事象/食欲の秋、秋の夜長、月見、スポーツの秋、衣替え…
■冬
イベント/クリスマス、お正月、成人式、節分、バレンタイン、ひな祭り、ホワイトデー…
発生事象/帰省、贈り物(プレゼント)、乾燥、ウイルス、花粉…
といったようなイメージです。
もうすぐ桜の開花がはじまりますが、お花見であればまっ先に思い浮かべるのがお酒です(飲まれない方はおいしいお弁当でしょうか)。
酒類コーナーではお花見をイメージした販促活動がはじまることでしょう。
今年のお花見では、先述のハイボールもお勧めされるかもしれませんね。
買い上げ点数を増やすために、「足りなくなったら盛り上がらない」「酒不足は、ノリ不足」なんてコピーも面白いかもしれません。
また、お酒を注ぐ紙コップ、おつまみ、ゴミ袋、ウェットテュシュー、
意外と寒かったりするのでブランケットなどを集めたコーナーづくり(クロスMD)をすれば顧客単価アップも狙えますね。
このような季節演出やPOPによる店内装飾は、店内に変化を与えるため、お客様を飽きさせない売場づくりもサポートします。
その際は、季節感のある色を用いたり、イメージイラストを入れたりすることで、より効果的な演出が可能となります。
また逆に、季節商品であれば、その商品の需要期を認識することが必要です。
防虫剤を真夏や真冬に取り上げても、当然買い上げは伸びませんよね。
さて、次回からは、具体的に月ごとの季節訴求とPOP例のご紹介を予定していますが、
今週末はハイボールに合うあげもの探訪にでも出かけようと思います。