
みなさんこんにちは。今月も業界にまつわるビッグニュースがありましたね。
このコーナーでは業界関連の旬なニュースをいくつかピックアップし、私ミスターDの私的な見解をコメントしていきます。
医薬品を買いに訪れたシニア客をイートインスペースに滞留させ、コミュニティを目的とした客へのついで買いを誘う。そして質の高いセコマの弁当は絶好のネタだ。セコマにとっても商圏がかぶらない地域への出荷はチャンスとなり、まさにwin-winの施策である。ドラッグストアが質の高い食品と24時間営業を押さえてしまえば、コンビニの上位互換となり得る。コンビニvsドラッグストアの国取り合戦も、佳境を迎えつつあると感じる。
ウエルシアにつづいてスギ薬局も24時間店舗の運営に足を踏み入れる。登録販売者だけでなく薬剤師も24時間体制で整備するとのこと。アルバイトの数倍は必要であろう薬剤師の人件費を果たして24時間営業で賄えるのであろうか。個人的には、深夜に第一類医薬品がどうしても必要になるシチュエーションがイメージできずにいる。その答えは、スギ薬局が今後24時間店舗を拡大していくかどうかを注視していけば見えてくるだろう。
正直なところ、「でしょうね」という感想しかない。接客オペレーションコスト、パッケージ印刷コスト、POP制作コストといった視点で考えると、メーカーや小売店は大赤字だろう。導入コストがかかる割に対象商品が少なく、仕組みもわかりづらい。リアップが対象外の時点で、私は利用する機会が限りなくゼロになった。推進するなら是非リアップを入れて欲しい。。。
ローソンが日系コンビニとして初となる南京市に進出。2020年までに3,000店舗を目指すという。異常にシステム化された日系コンビニと、異常にシステム化された中華系フィンテックはとても相性がいいように思える。ウィーチャットペイやアリペイなどを上手く取り入れ、ノーキャッシュ経営を促進させ、そのモデルを日本に逆輸入してもらえることを期待したい。
「無人コンビニ」といえばAmazon Goのイメージが強いが、Amazon Goはまだテスト店舗のみの運営となっており、実用化に至っていない。一方すでに中国ではいち早く無人コンビニが展開されつつあり、ほぼ盗難がゼロというから驚きの完成度。比較的治安が良いとされる日本でも、万引きやバイトによる売上横領被害は深刻であるため、コンビニ経営者からしたら喉から手が出るほど欲しいシステムに違いない。しかも、通常のコンビニよりも開店資金が数分の一で済んでしまうというスグレモノだ。労働力不足が社会問題となっている日本こそ、小売店の無人化にもっと力を入れるべきだろう。
シェアリングエコノミーが急速に普及しているが、労働力不足対策として店員のシェアをファミマが開始した。「店舗間のヘルプ」というと、普通に昔から行われているし「何を今更」と思ったが、アプリを使って効率を高め、さらに「所属店舗」という縛りも緩やかにフラットにしていく仕組みのようだ。「今足りないからヘルプで来て」というのはよくある光景だが、それは店側の利便性であり、「もっとシフト入れたいのに人が多くて入れない」というバイト側の要望は通らないことが多い。そのため特に学生バイトは「掛け持ち」を強いられることとなり、結果的に労働力の配分は相当不効率になっている。個人的には、それよりも無人化に力を入れて欲しいのだが。
オフィス向け自販機は非常にニーズが高い。店内調理が必要なホットスナックやおでんは難しいが、冷凍食品や惣菜、弁当は全く問題ないだろう。少ない休み時間を削ってエレベーターとレジの行列に毎日並んでいるオフィスビルの会社員は切望しているサービスに違いない。どうせならお酒やツマミも扱い、「オフィス飲み」のニーズも開拓して欲しい。
「中国はマイニングで稼いでるから仮想通貨を支援するだろう」という楽観的な見方が多かったが、一転して突然の取引所停止へ。マイニングで得られる僅かな利益よりも、国家による通貨統制を優先した模様。なってみるとそれはそうだろうなと思うのだが、予想よりも遥かに速い規制だった。こういった中国のスピード感は目を見張るものがある。9月頭には1BTC=55万円まで値を上げたビットコインだが、これにより一時30万円前後まで急落。このまま落ち続けるのかと思っていたら、なんと9/19日現在では44万円まで戻している。日本もどちらかというと規制を強めていく方向であるし、一体誰が買い支えているのか。また11月に新たな分裂が行われるという予測もあり、どうなっていくのかまったく検討がつかない。
「MUFGコイン」につづき、連合チームによる仮想通貨プロジェクトが立ち上がった。が、よくわからない。ブロックチェーンでもなさそうだし、仮想通貨というより単なる電子マネーではないだろうか。個人間送金はラインペイやペイモで済むし、キャッシュレスはクレジットカードで事足りる。いずれも使えばポイントが貯まるが、このJコインはどうだろうか。「口座と直結」「個人間送金が無料」「利便性が高い」と言われても、ユーザーとしてはまったくメリットがわからない。店舗が決済に利用する際には手数料がかかるのだろうか。クレジットカードよりも手数料が安くなければ店舗側にも導入メリットがない。むしろ決済オペレーションがより複雑になるだけだ。率直に、絶対うまく行きそうに思えない。個人的には現状で一番利便性の高い「Apple Pay」を推しているが、正直どれでもいいから早く一本化して欲しいところだ。そしてクレジットカード不可の飲食店にも利用を義務付けて欲しい。
2018.05.22
業界ニュースまとめ読み〜5月号〜
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2018.04.20
業界ニュースまとめ読み〜4月号〜
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2018.03.26
業界ニュースまとめ読み〜3月号〜
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