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みなさんこんにちは。今月も業界にまつわるビッグニュースがありましたね。
このコーナーでは業界関連の旬なニュースをいくつかピックアップし、私ミスターDの私的な見解をコメントしていきます。

【ドラッグストア】

トモズ、たばこ取り扱い中止　店頭で禁煙支援
https://ryutsuu.biz/commodity/j071920.html

　禁煙の時代の流れにトモズがいち早く対応。たばこの販売を禁止するだけでなく、禁煙補助を促進する売場づくりも同時に行うという。アイコス、プルームテック、グローなどの加熱式たばこも一気に普及してきており、この流れは加速するだろう。世の中からたばこの煙が消えるのはそう遠くない未来かもしれない。

ＪＲ九州ドラッグイレブン、東京進出
https://ryutsuu.biz/report/j071224.html

　九州地方を拠点とするドラッグイレブンが東京に進出を果たした。Tポイントが利用でき、カウンセリングに力を入れて都内激戦区で差別化を図っていくとのこと。しかし、TポイントではすでにCCCと共同出資会社を立ち上げるなどウエルシアも注力しており、「一業種一社」を原則としているTポイントにおいて、規約に触れないのだろうか。余計なお世話だろうが、個人的に一番気になるのはその点だ。

ツルハ売上高５７７０億円で業界2位に
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0412686.html

　「ウエルシアがマツキヨを抜いてついに首位交代」というニュースは記憶に新しいが、ツルハも17年5月期の決算において5770億円の売上を計上し、2位に躍り出た。これにより、マツキヨはまさかの3位転落となった。それにしても僅差のデッドヒートが毎年繰り広げられているドラッグストア業界。成長率も5.9%と小売業の中で群を抜いている。今後のさらなる伸張に一層の期待が集まる。

薬のネット販売 一部規制は合憲
http://www.sankei.com/affairs/news/170718/afr1707180016-n1.html

　医薬品ネット通販の解禁に伴って新設された「要指導医薬品」。これにより、ネット通販での「要指導医薬品」の販売が規制されることになり、楽天子会社が憲法違反として国を訴えていたが、地裁では「合憲」との判決がくだされた。実際のところ、1類はほとんど対面の意味をなしてなかったのでネットでも問題ないと思うが、要指導医薬品はそれなりに厳しいチェックの下で販売されている。これをネットで行うのは多少無理があるということは理解できるが、そもそも、本当にそこまでリスクが高いのだろうか。ネット企業への対抗策と見られても仕方ない気がしないでもない。

「水素水でがん予防」宣伝、容疑のスーパー書類送検
https://ryutsuu.biz/strategy/j062704.html

　薬機法違反の広告・販売を行ったとして食品スーパー「ジャパンミート」が書類送検された。小売店による薬機法違反の摘発は、私の記憶が正しければ2009年の島忠バナジウム事件以来と思われる。頻度は少ないとは言え、このようにPOPなどの広告表現も当然規制対象となるため、POP制作者は効果効能を述べる際には最新の注意が必要だ。

【ロジスティクス】

アマゾンに対抗　セブン・アスクル連合
https://www.j-cast.com/2017/07/17303205.html

　小売業界を駆逐する勢いの巨人Amazonに、セブン&アイ・ホールディングスと「ロハコ」で成功を収めるアスクルのタッグが挑む。「オムニセブン」「ロハコ」においてお互いの商品を取り扱うほか、「Amazonフレッシュ」に対抗した生鮮食品サービス「IYフレッシュ」を共同ではじめるとのこと。生活者にとって、選択肢が増えることは喜ばしい。切磋琢磨することでさらなるサービスの向上を期待したい。

アマゾン、独自の配送網　個人事業者１万人囲い込み
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ21HO2_R20C17A6MM8000/

　ヤマトとの一部契約解消を行ったAmazonが早速手当を実施している。労働基準法の及ばない個人事業主と直接契約を結んでいくとのこと。実際、私も頻繁にAmazonを利用しているが、最近ヤマトからの配送は減ってきている。ヤマトに比べてサービスの低下は免れず、未着などのトラブルは起こっているようだが、この施策は運送業界にとって大きな脅威となるだろう。