2017.06.23.金

業界ニュースまとめ読み〜6月号〜


 みなさんこんにちは。今月も業界にまつわるビッグニュースがありましたね。
このコーナーでは業界関連の旬なニュースをいくつかピックアップし、私ミスターDの私的な見解をコメントしていきます。

【ドラッグストア】

スギ薬局、機能性表示食品の不適切広告で謝罪
https://www.tsuhannews.jp/news/troubles/36282

 消費者庁から措置命令が出ていないにもかかわらず、スギ薬局が販売していた自社の機能性食品である「葛の花シリーズ」に対して、「誰もが容易に痩身効果を得られるとお客様に過度に期待を抱かせる表示を行って」いたとして、急遽全国紙及びHPでの謝罪を行い、店頭から商品が消え、同様の謝罪文が店頭にも掲示された。店頭の掲示物には、「一部のお客様より」「ご指摘を頂きました。」「POP等の内容を見直す」との記載がされていた。未だ真相が明かされず、突然の出来事に業界は騒然としている。今までは通販のLPや折込チラシなどの「サプリメント」に多かった行政指導が、ついに「機能性食品」そして「店頭まで」及んだとなると、戦々恐々としているメーカーや小売店も多いことだろう。特にドラッグストアのPOPは店員が手書きしているケースも多くある意味治外法権的な扱いであったが、「一部のお客様のご指摘」でPOPも指導対象になってくるとなると、相当な注意が必要となってくる。

マツモトキヨシ 働く女性に向けた新しい挑戦「BeautyU」銀座にオープン
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000026251.html

 ウエルシアのビビオンに続き、マツモトキヨシも働く女性向けのビューティ特化型店舗を2017年6月30日にオープンする。「働く女性が時間をかけず気軽に楽しめる美と健康の新しいスタイルを提案」とのことだが、まだ詳細は明らかになっていない。開店前の店舗を下見してきたが、場所的には銀座の超一等地だった。コンビニがスーパーやカフェに業態を広げていく中、ドラッグストアは「美と健康」の軸足から離れられないという点がなかなか苦しい要因でもある。美に特化した銀座店の挑戦がどうなっていくか、要注目である。

ココカラファイン シニアコスモス買収
https://ryutsuu.biz/strategy/j060520.html

 ドラッグストア最新ランキングでは7位に転落してしまったココカラファインだが、地道にM&Aで勢力を固めていっている。マツキヨの「美の特化」と対象的に、「健康と介護」の業態に注力。調剤事業と連携した介護事業の拡大を行っていくという。

【コンビニ】

セブンイレブン 店舗レイアウト刷新 雑誌エリアをイートインに
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20170531-OYT8T50042.html

 都内に増えつつあるイートインスペース。引き換えにセブンイレブンが思い切って「雑誌切り」に向かっている様子。これは出版社も看過できない事態だろう。エリアによってレイアウトや広さに違いを作らず、スペースが限られているコンビニにおいて、どのスペースを何に割り当てるのかというのは利益率に直結する重要事項。膨大なマーケティングデータのもとに決定された事実だろう。コンビニは強靭なインフラと強力な中食ラインナップにより、カフェや居酒屋業態への侵食も行える点が他の小売業と異なり、まだまだ成長の可能性を大きく秘めていると言える。

セブンイレブン ついに沖縄進出
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-510732.html

 お恥ずかしながら、沖縄が「セブンイレブン唯一の空白地」ということを今日まで知らずにいた。「ついに四国に!」というニュースは記憶にあるが、てっきり既に全国制覇していたと思っていた。沖縄にはファミリーマートとローソンが既に上陸し激戦を繰り広げているが、そこにいよいよセブンイレブンが参戦。

ファミマとドンキ 異色の提携
http://toyokeizai.net/articles/-/176075

 ファミリーマートとドン・キホーテが異色の提携の検討を発表した。ドン・キホーテのバラエティノウハウとファミマのPB開発力が上手く交わると、かなり面白い商品が生まれるのではないだろうか。共同店舗の運営に関しては、全く想像がつかない。具体的には「現時点では全く未定」とのことだが、ぜひ提携を見てみたいところだ。

ファミマとLINE 店作りで提携
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13ICF_U7A610C1TI1000/

 同じくファミリーマートのニュース。LINEのAI技術にコンビニのビッグデータを組み合わせ、ターゲットに応じたオススメ商品情報やクーポンなどをユーザーのスマホに配信するという。「棚に小型の電子看板を置き、来店客が近づくと個別に商品情報を紹介したり、外国人客の場合は外国語で情報を表示したりする」とのことだが、これが本当にマッチしてくるとPOPの新たな未来が見えてくる。表示タイミングや判別ミスなど、当初はなかなかうまくいかないと思われるが、AmazonGoに対抗すべく、このチャレンジには期待したい。

   

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