
突然ですが、アナタの血液型は何ですか?
「A型は几帳面」「B型は自己中」「O型は天然」「AB型は天才肌」。「え!当たってる〜POP!!」とよく言われる血液型によるタイプ分けですが、よくよく考えると、「几帳面」「自己中」「天然」「天才肌」これらの要素は、少なからず誰しもあるもので「几帳面なだけの人間」なんていません。
ズバリ言い当ててるようで実は誰にでも当てはまることを言ってるだけなのです。
一般的なことなのに、まるで自分のことだと思いこんでしまう心理現象を「バーナム効果」と呼びます。
今回も前回に続き、こうした心理作用を踏まえたPOPのテクニックをご紹介します!
セルフPOPの3Wでもお伝えしましたが、POPを考える際にターゲットを絞ることはとても重要です。
絞れば絞るほど、そのターゲットには刺さる表現になります。
「近々、絶対に失敗できない大事な発表会を控えてるけど花粉症のくしゃみにお悩みのアナタ!」ぐらい絞ると、対象者としては「あ、オレのことだ!」「なんでわかったんだ!」と一気に親近感が湧きます。一方、それ以外の人には全く刺さらなくなってしまうという副作用がありますので、ターゲット絞りは諸刃の剣でもあります。
かと言って、「くしゃみにお悩みの方」だと、広過ぎていまいち刺さりません。
バーナムPOPのポイントは「絞ってるように見えてだいたいの人に当てはまる」なので、ターゲットを絞りきれない場合には、バーナムPOPを活用すると効果的です。
ではさっそく、「バーナムPOP」を作ってみましょう。
ポイントは、「よく考えると結構いるけどターゲットを絞ってる感を出す」ということです。
注意しないといけないのは、「それ誰でもそうじゃん」と瞬時にバレてしまう表現だと逆にわざとらしくなってしまうので、避けなければならない点です。
これは広すぎますね。女性だったら誰でもそうじゃんと思いますのでNGです。
これは例1よりは絞ってますが、まだまだ「それって全員だろ」と思わせてしまうのでイマイチです。
2022.06.10
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