2022.02.09.水

第7回 接客のPOPへの落とし込み方 立体感(1)



今回は、POPの接客要素の3つ目、「立体感」についてお話します。
昨今メタバースが非常に話題ですが、ヘッドマウントディプレイで非常に
リアルな仮想空間が体験できるようなると、
それこそ現実との区別があまりつかなくなり、ブレードランナーのような立体電子広告が
可能になるかもしれません。
しかし、今はあくまで「平面的なディプレイの中に3D空間がある」という状態がメインで、
実世界の立体感とはかけ離れた視覚体験にとどまっています。

接客における「立体感」とは、人そのものの立体感や空間の中の人との距離感のことです。
コロナ禍の初期にはこぞって「リモート飲み」が流行ったと思いますが、
未だに続けている人はどれくらいいるでしょうか。
私も流行りに乗ってやってはみたものの「やっぱり実際の飲み会と違ってなんか物足りない」
と感じ、続けるモチベーションに至りませんでした。
「料理を自分でしなければいけない」「通信にラグがありテンポよく会話ができない」
「目が合い続けるのが疲れる」など、いろいろ理由はあると思いますが、
決定的に違うのは「立体感」だと思いました。
「その場に立体の人が存在している感覚」「席が遠い人とは距離感があり、声にも立体感がある」
などということは普段生きている中ではまったく意識してませんが、ZOOM飲み会で思い知りました。
人が人との関係性を保つには、やはりこの「立体感」が不可欠なのだと思います。


   

コメントはお気軽にどうぞ

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

2023.02.08
カテゴリまたぎのクロスMD!「自分へのごほうび!夜のプチぜいたく」

買い上げ点数アップ施策として有効なアプローチであるクロスMD。しかし、実際にはカテゴリをまたぐような売場展開はなかなか実現が難しいです。そこで、このコーナーではIDPOSデータのリフト値を根拠に据え、あえてのその困難に挑 …

2022.12.14
第15回 POPのABCDE(5)Exterior(外観)

今回はABCDEのラスト、「E」のExteriorについてお話します。Exteriorという言葉は聞き慣れていないと思いますが、インテリアに対してのエクステリアと考えるとわかりやすいです。直訳すると「外観」なのですが、こ …

2022.11.09
第14回 POPのABCDE(4)Difference(違い)(2)

今回は引き続きDifferenceについてお話します。同じような商品がひしめく定番棚において、どうしたら違いをわかりやすく伝えられるか。ここは消費者目線で考えてみます。ドラッグストアになんの目的もなくふらっと立ち寄ること …