今回は、POPの接客要素の3つ目、「立体感」についてお話します。
昨今メタバースが非常に話題ですが、ヘッドマウントディプレイで非常に
リアルな仮想空間が体験できるようなると、
それこそ現実との区別があまりつかなくなり、ブレードランナーのような立体電子広告が
可能になるかもしれません。
しかし、今はあくまで「平面的なディプレイの中に3D空間がある」という状態がメインで、
実世界の立体感とはかけ離れた視覚体験にとどまっています。
接客における「立体感」とは、人そのものの立体感や空間の中の人との距離感のことです。
コロナ禍の初期にはこぞって「リモート飲み」が流行ったと思いますが、
未だに続けている人はどれくらいいるでしょうか。
私も流行りに乗ってやってはみたものの「やっぱり実際の飲み会と違ってなんか物足りない」
と感じ、続けるモチベーションに至りませんでした。
「料理を自分でしなければいけない」「通信にラグがありテンポよく会話ができない」
「目が合い続けるのが疲れる」など、いろいろ理由はあると思いますが、
決定的に違うのは「立体感」だと思いました。
「その場に立体の人が存在している感覚」「席が遠い人とは距離感があり、声にも立体感がある」
などということは普段生きている中ではまったく意識してませんが、ZOOM飲み会で思い知りました。
人が人との関係性を保つには、やはりこの「立体感」が不可欠なのだと思います。
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