ーーお店の方の工夫を取り入れられることも?
以前に、店頭に商品の入った段ボールを積んで展開されているお店があって。
でも、よくよく見ると下の段は空の段ボールで、上に商品を積むことでボリュームを出していたんですよね。これはいい方法だなあ、と思って、積み上げて展開したいけれど在庫が足りない時にはその方法を取り入れたりしています。
もちろん、お店の方に許可もとりますし、お店の方が後から発注で迷わないように、「空箱」の記載をしておきます。店長さんによってお考えが違うこともあるので、展開の方法や作業の内容はきちんと許可をとるようにしていますね。
逆に、お店の方に工夫をお伝えするようなこともあるんですか。
そうなんです(笑)10本セットや20本セットになると、かなり重いんですよね。 セット品を作るために箱入りの栄養ドリンクを透明の袋に入れて、試供品を付けることがあるのですが、手を傷めてしまうことが以前はありました。
お店の方にも「この作業やってると、手が痛くなるんだよね」と相談されて、ちょっとしたコツをお伝えしたら喜ばれたこともありましたね。
ーーメーカーさんと流通本部の方と、お店の方と、様々な方のお考えを反映して、お店で対応していくのに、様々な工夫や配慮が必要なんですね。
店長さんやお店のスタッフの方は、「こうしたら売上が伸びるかも」など日々考えていらっしゃるんですよね。 お客様の導線を考えて、通路の幅を変えたり、そういう工夫をされている店長さんとも面識があります。 「こういう売場を実現したい」と沢山お話してくださる方や、先ほどのお話したように、セット品を作るのに手が痛くて…と苦労されている方も。 そういうお考えやお悩みをきちんと把握しながら、メーカーや本部の方の意向を店頭で叶えていくためには、お店の方とのコミュニケーションや、店頭を観察することが重要だと考えています。
ーーお店の方とのコミュニケーションや、店頭を観察する中で、これはすごいな!と思うようなことはありましたか。
あるドラッグストアチェーンを回った時に、副店長さんが手書きのPOPを書いていたことがありました。 とても大きなPOPで大変そうだったので、「大変そうですね…!」と声を書けたら、「本当に大変だし、めんどうなんだよー」と言いながら書いていらっしゃいましたね。 印刷ではだめなのかな、とも思うんですが、大学で「POPは手書きの方がよく読まれる」という講義があったな、と思い出したりして。
あんなに大きなPOPを手書きされているとは思っていなかったですし、型のようなものがあるのかな、と思っていたので、イチから手で書かれていることには驚きました。