2018.04.16.月

キーマン最前線!アポプラスステーションさんに突撃取材!


「働き方改革」や「空前の売り手市場」など、労働環境についていろいろな議論がなされている昨今。
もちろんドラッグストア業界も例外ではなく、むしろチェーンの統合や提携などが盛んな業界であると言えます。
そこで今回、てんとうむし編集部では “登録販売者求人ナビ”を運営する アポプラスステーション株式会社の 浦部靖様に、近年の登録販売者の求人状況について、気になるところをインタビューしてきました!
いま転職を検討している方もそうでない方も、参考になるお話が聞けましたよ!!


―――近年、ドラッグストアへの求人は増えていますか?

はい。かなり増えています。右肩上がりで求人数が増えている状況ですね。
近年 大手のドラッグスストア様が、首都圏・東海・関西エリアを中心にどんどん出店拡大をされております。運営上、1店舗あたり3名ほどの登録販売者が必要になるので、自然退職に加え産休や育休で人員が不足となるところに加え、さらに新規出店数×3名という人材が必要になっているわけですから、非常に採用意欲が旺盛な状況ですね。

 

―――登録販売者に対するニーズは、今後も続きそうでしょうか?

現在のドラッグストア市場は売上規模が6兆8千億円と年々拡大しており、これから8年後には「10兆円を目指す」という方向性をチェーンドラッグストア協会が提示しています。スーパーやコンビニの売上を奪って拡大している傾向となっておりますので、まだまだ出店・拡大の流れは続くでしょう。登録販売者の活躍の機会はますます増えていくことと思います。
ドラッグストアにとっては「登録販売者がいないと出店することができない」という、非常にキーとなる資格ですので、業界は狭いながらも“引く手あまた”な資格であると言えますね。

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—期待されるだけに、苦労の多い部分も多くありますよね?

確かに、「資格を持っているが故に、資格に縛られてしまう」といった面はありますね。
登録販売者が店にいないと売ることができないので、急に同僚の有資格者が休んでしまったり、退職してしまったりすると、どうしても残った人員でお店を回さざるを得なくなることもあります。これは資格を持っていない方とは異なる点ですね。
また、実際の店舗において医薬品の占める売上は2~3割となりますので、当然 日用品や食品など、医薬品のカウンセリング以外についてもしっかり見ていく必要があります。これらも大変な部分ではありますが、店舗全体の魅せ方・売り方を工夫することにより売上への貢献を肌で感じられる、という点を大きなやり甲斐と感じている方も多いですね。

 

―――登録販売者としての知識の他に、現場から喜ばれるスキルなどはありますか?

登録販売者は店長に近い存在となるので、店舗の運営/管理能力が求められます。地域特性にマッチした売り場づくりの知識や、パート・アルバイト人員への教育などがそれにあたりますね。
近年ではドラッグストア業界として「コンシェルジュマスター制度」という認定制度が始まっています。
サプリメントや化粧品、妊娠/出産やペット飼育…など、千項目ものテーマごとにそれぞれの知識を学び、一定の学習要項を修めると“コンシェルジュマスター”として認定される制度です。ドラッグストアで取り扱われる商品への専門知識が、より求められていくことになりますね。

 

―――お話を聞いていて感じるのは、本当に求められることの幅が広いお仕事ですね(笑)

そうですね。色々な能力が求められていますので、そこが面白さであり、大変な面でもあると思います。

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―――初めてドラッグストアで働く、という方が気をつけるべきポイントは?

やはり、変形労働時間制であることですね。
場合によって、12時間拘束があれば時短勤務もあったり、月間を通じて8~11日お休みを取得する形態であるので6連勤が発生したりします。品出しや陳列など肉体労働が多いこともあり、勤務形態を理解した上で入社しても、慣れるまでは意外と体力面でのギャップが発生したりしますね。
他にミスマッチとして多いのは「店舗間の異動がこんなに多いとは思わなかった」というものや、「カウンセリング中心だと思っていたのに、資格が活かせていない」などもありますね。ドラッグストアでの勤務経験がある方の転職であればミスマッチとして挙がってくることは少ないのですが、業界経験のない方が感じてしまいやすいギャップですね。

 

―――そういったミスマッチを起こさないためには、どのようなアプローチを行っていますか?

新天地に期待を持ちすぎている方に対して、しっかり「そうではない面もあるよ」と伝えてあげることですね。シンプルではありますが、最初に私共がドラッグストアの実情をきちんと伝えてあげることが、入社後の幻滅を防ぐために重要だと考えています。

 

―――御社のサービスが選ばれている理由は?

まずは、登録販売者の資格が登場して早期に立ち上げた、老舗の専門求職サイトであるということですね。サービス開始から丸7年になります。
また、全国に20名ほどの“登録販売者専門”コンサルを抱えています。薬剤師や看護師の担当と兼任ではなく、登録販売者を専属で担当するチームを作っているのが、弊社の特徴ですね。コンサル陣の中には登録販売者の資格を持ち、ドラッグストアの現場で実際に働いていた者も複数名おりますので、安心してご相談していただいております。
そして、電話や求人票のやり取りではなく、1対1でしっかりお会いしてミスマッチが起きないような求人のご案内や、入社前後のフォローを行っている点も評価いただいておりますね。
お会いしてお話した結果「転職なさらず、今の環境に残ったほうが良いですよ」とアドバイスすることもあれば、場合によっては「ドラッグストアは、貴方には向いてませんよ」とお伝えすることさえあります。
そういった面からも、紹介後に「非常に良い方を紹介してくれた」と言ってくださる企業様も多いですね。


―――最後に、ドラッグストアで働くことを検討されている登録販売者の方に、ぜひ一言お願いします!

これからも成長していく業界であること、登録販売者のニーズが増えていくことは間違いないと考えております。ですので資格を取得したら、まずご相談をしていただきたいですね。
また、今の会社に残ったほうが良いのか、転職をしたほうが良いのかについて一人で悩まず、迷っている段階でもお声掛けいただけたら、必ず何かしらのお力になれると思っております。
ぜひとも お気軽にご相談くださいませ!!

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<てんとうむし編集部より>

登録販売者紹介事業の立ち上げに携わった浦部さん。常に笑顔で、初対面でも人柄の良さがすぐに感じられるのとともに、「場合によっては求職者への指摘もいとわない」「良い面だけ見せるような就職支援はしない」など、非常に真摯に業務/求職者へ向き合う姿勢が印象的でした。

ドラッグストアでの業務について、求められる範囲が広く 本当に大変なお仕事であることを知っているからこそ、就職支援を通じて その裏側にある達成感・やり甲斐を丁寧に伝えられているのでしょう。
“1対1での密なフォローを大切に”というアポプラスステーション様のスタンスを、浦部さんを通して強く感じることができ太インタビューでした。

ドラッグストアへの転職・就職についてお悩みの方は、ぜひ一度気軽に相談してみてくださいませ。

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