POP★cornがポップについて語る、この「POPロジカルシンキング」。
毎月ポップのいろはについて皆様にお届けしています。
POPのABCDEとは、POPのコピーやデザインを考える際に、必ずチェックしなければならない5要素です。
POPのABCDEについて詳しく知りたい人はここを<クリック
コピー考案の初心者の方や、売り場のポップレイアウトにお困りの方!これを実践すれば、間違いありません!


ABCDE

突然ですがワタシ、ひとり飲み歩きが唯一の趣味です。
最近近所にキレイな居酒屋さんがオープンしたのですが、日に日にお客さんが増えてきていて気になっていたので、先日思い立ってひとりで入ってみました。外からはわからなかったのですが、入ってみると焼鳥屋さんでした。カウンターに通してもらってさっそくメニューを拝見。ガラス越しに、大将が焼いてる様子を間近で見られます。(へえー、こんなキレイな焼き鳥屋さん、あんまり見ないな、どれどれ…)まずは“特選盛り合わせ”をオーダー。金額は赤ちょうちんのよくある焼き鳥屋さんより、若干高め。その理由がすぐ分かりました。とにかく、デカいのです。こんな肉厚な焼き鳥は初めてというレベル。さらに味も大変美味しい。

「POP!!!!」

レバー好きのワタシも舌鼓。どうりで繁盛するわけです。あっという間に焼き鳥の盛り合わせをペロリと完食。お酒もすすんで気を良くしたワタシは、店員さんに「焼鳥以外でなにかオススメありますか?」とおねだり。「焼鳥以外だと、メンチカツがよく出てます」とのこと。(メンチカツ?焼き鳥屋さんに来て、なぜわざわざメンチカツなんだろう…?)訝しげに思ったワタシは、その疑問をそのままぶつけてみました。すると、「鶏肉の手ごねメンチカツで、キャベツもふんだんに入ってるので値段の割にボリュームがあって人気なんです。衣もあっさりしてるので、普通のメンチカツとはだいぶ違いますよ」とのこと。ここまで言われたら頼まないわけにいかない。ええ、光の速さでオーダーしましたよ。

おいしいメンチカツ

ブツが来てみてこちらも納得。デカい。この値段でこの大きさはすごい。もちろん味も大満足です。これは、メンチカツだけ食べに来てもいいかもしれない。またひとつ、レパートリーが増えてしまった。ありがとう、焼鳥屋のメンチカツ。

 

意外なオススメにスポットを当てよう!

長々と読んでいただいてありがとうございます。最近流行りのグルメドラマ風にスタートしてみました。書いてるうちに、もう今回はこのまま終わっても良いんじゃないか…と思えてきましたが、一応POPのネタも書かせていただきます。

この「焼鳥屋のメンチカツ」のエピソードのように、「蕎麦屋のカレー」「鉄板焼き屋のパンケーキ」など、「意外なオススメ」は飲食店に多く見られますが、実はこの手法はPOPでも大いに有効なのです。
CMをたくさん流していて、誰もが知っている商品に「当店オススメ!」と書いてあっても、当たり前というか何も目新しさはありません。しかし、見たこともない商品に思いっきり「オススメ!」と大きく書いてあると、「え?なんで?」と注目してしまいます。これは、人は「違和感に注目する」という習性があるためです。

売り場ロジック
2016.02.03.水

コトガタリ開発のテクニック①

思ったより、早く、キターーー;>▽<;ーーー!!!
何が来たかというと、そう、春の魔物、花粉症です。ワタシの場合、症状が出始めるのは毎年2月下旬ぐらいなので、完全にスイッチオフってました。。。
まさか…こんなに早く来るとは…!!ノーガード鼻水大洪水状態だPOP!!

今回は、そんなワタシも題材に入れながら、POPメッセージの開発テクニックについてお伝えしていきます!
前回、ニーズレベルに応じてモノガタリとコトガタリを使い分けよう!というお話をしました。モノガタリは機能訴求なのでまだ容易なのですが、具体的にどうやってコトガタリのメッセージを考え出せばいいのか?とお悩みの方に、誰でもできるとてもカンタンなテクニックをご紹介します。

 

セリフを考えよう!

それは、「使ってもらいたい人に、言って欲しいセリフを考える」ということです。たとえば、スキンケア美容液の場合。「プレミアムトリプルコラーゲン処方で、美肌成分が角質層に浸透。肌にハリ・弾力を与えます」というモノガタリがあったとします。しかし、この商品を使った人が、「うわー!トリプルコラーゲンがすごい浸透してる!弾力が違うわ〜」と言うでしょうか?もし言ってたらちょっと笑っちゃいますよね。

ここでテクニック今回のテクニック発動!ポイントは「自分がおすすめした美容液を使ってくれた人に、なんと言ってもらえると嬉しいか?」。これを考えましょう。

売り場ロジック
2015.12.28.月

ニーズレベルの見極めが重要!①

明けましてPOP!!
…えっ?? まだ明けてない?? まだ年末? いきなり失礼ぶっこきました〜。。。
てっきり新年のおめでたい気持ちを先取りしちゃいました。
まだギリギリ年末ということで、今年最後のラストPOP!!をお届けします!

 

ニーズレベルによる訴求の使い分け

前回は3Wの中でも特にWhyのコトガタリが重要!というお話をさせていただきましたが、全ての商品にコトガタリが必要かというと、ジツはそうでもないのです。
というのも、「Why」は誰にその商品を薦めるのか、つまり「Who」をどう設定するのか、またその「Who」がどんなニーズを持っているのかによって内容が変化するからなのです。
うーむ、われながらちょっとわかりにくいですね…。ではここで、花粉アレルギーの人にとってこれから悪夢がはじまる「花粉症」を例にご説明します。
花粉症対策薬のPOPを作る際に、「Who」を「花粉症で毎年悩んでるけど特に効果的な対処法を見つけられていない人」に設定した場合、どんな訴求が効果的でしょうか?
この「Who」はまさにワタシのことなのですが、特にワタシは目のかゆみよりもくしゃみ・鼻づまりに悩まされてるので、「花粉症によるくしゃみ・鼻づまりで毎年お悩みの方へ!!新処方が効く!!」と書いてあったらこれだけで即買いです。

どうもー!!POP★Cornです♪
街はすっかりクリスマスですねぇ〜。クリスマスと言えばプレゼント!プレゼントと言えばメッセージカード!!メッセージカードと言えば…ハイ!せーの!!
POP!!!
分かってきましたねえ〜!ベリーグッドです★このコーナーの読者の皆様はご存知の通り、プレゼントと言えばPOPなのですが、POPには「3つのW」が必要ということは前回お話ししました。そして今回は、その3Wの中でも最も重要な「Why」について詳しくお話しようと思いまPOP!

プレゼントをもらうとき、「あ!まさにこれが欲しかった!」というドンピシャの場合には、そもそもメッセージは必要ありません。しかし、もらう側が想定していないサプライズプレゼントの場合には、「なぜこのプレゼントなのか」という「Why」のメッセージがないと、「For you」と書いたところで「?」のまま終わってしまい、せっかくのプレゼントも喜んでもらうことができません。