ハンガー什器とは?
什器やポスター、パンフレットなど、お店で使われる様々な販促ツール。
メーカーから支給されるこれらのツールは、使い方によってその価値は上下します。
これからこのコーナーでは、様々なツールの特徴や活用法をご紹介いたします。
今回は、多くのドラッグストアで使われている、ハンガー什器について解説。
ハンガー什器と聞いても、あまりピンとこない方に簡単にご説明しますと、
棚に置くのではなくS字フックとヒモを使って棚の側面などに引っかけて使う販売什器のことを、
販促業界では「ハンガー什器」と呼びます。(他にも吊り下げ販売台と呼んだりもします。)
要は、棚などに吊り下げるタイプの什器のことですね。
ハンガー什器とは

ハンガー什器の目的って?
皆さんは提供される販促什器に関して、その什器の目的というものを考えたことはありますか?
もちろん“商品の説明をして商品を売るため”という点では共通しているのですが、
それぞれの什器は、それぞれ異なる目的を持っているのです。
今回のハンガー什器は、棚に置かれる一般的な什器とは異なり、「棚の商品を入れ替える手間」
「什器を設置するスペースを確保する手間」を省くことができます。
しかしそれ以上に大きなメリットは2つ。「スペースの有効活用」と「ついで買いの促進」です。
小さい/薄い/吊り下げられる、といったハンガー什器の形状は 設置場所の選択肢が非常に多様です。
ということは、
・新しい季節限定商品を売りたいけど、棚は既に定番商品で一杯で置くスペースがない
・知名度の低い新商品は複数フェイスは確保できないが、売れそうなので何とか目立たせたい
・売り切り商品だから、売り切った後はまた元の棚割りに戻さなきゃいけないのが手間
このような場合でも、“引っかける場所さえあればどこにでも設置できる”という利点から
エンド棚のサイドスペースや柱スペースなどといった、商品を陳列していない(できていない)「デッドスペース」を活用し、より多くの商品を陳列することが可能になります。
また、どこにでも置けるということは、もうひとつのメリットとも密接に関わってきます。
通常、商品は基本的には定番棚に置かれるもの。しかし、定番棚に足を止めて商品を買っていくのは、
当初からその商品を買う目的をもっているお客さま(指名買い)がほとんど。
はじめからその棚の商品を買うつもりがないお客さまは、足を止める理由がありません。そんな指名買いのお客さま以外にも商品の前で足を止めていただき、購入してもらうために有効なのが、クロスMDです。
クロスMDとは、本来の棚とは離れた場所(関連する商品の棚付近)に商品を設置することで、
関連商品を購入するつもりだったお客さまに、売りたい商品をセットで購入してもらう(ついで買い)ことを狙う手法。
“鍋のスープを肉/魚/野菜売り場の付近に置く”などが典型例ですね。
こういったクロスMDを考えるときに便利なのが「どこにでも置ける什器」の存在。
そう、ハンガー什器は『ついで買い誘発』を狙えるツールでもあるということです。
ハンガー什器の特徴は、設置場所を選ばないことによる『デッドスペースの活用』と『ついで買いの誘発』
が可能であること。これらを意識して、効果的にハンガー什器を設置してみましょう!
【ハンガー什器の活用例】
■UV効果が高いリップ→UVケア商品(日焼け止めコーナー)に!
■眼精疲労対応の目薬→外用鎮痛消炎薬(塗布/貼付)売り場など肩こり対策コーナーに!

■まつ毛用美容液→まつ毛に負担をかけるアイテムである「つけまつげ」コーナーに!
