
今回は、POPを制作する上で重要なふたつの事実をお伝えします。
それは「画像優位性効果」と「シミュラクラ現象」です。
人間は文字や言葉よりも画像を含んだ情報の方が理解度が高く、
また記憶に残りやすい、という心理的効果のことです。
同じボリュームの物語でも小説よりもマンガの方がスラスラ読めて、
また有名なマンガのワンシーンのコマが頭の中にパッと浮かぶ、という経験をしたことはないでしょうか。
意外とそこで話されているセリフはうろ覚えなのにキャラの表情や構図は正確に覚えていたりします。
「ブレインルール」の著者ジョン・メディナによると、文字と言葉の説明と、それに絵を追加した説明を比較した際、
72時間後に前者は10%しか記憶に残らなかったが、後者は65%も記憶に残ったという研究結果になったそうです。
これを利用するとたとえば、左のPOPよりも右のPOPの方が印象づけに効果が高いと言えます。
人間の脳は3つの点が集まった図形を人の顔と認識するようにできている、という現象のことです。
多くの心霊写真や有名な「火星の人面岩」などはだいたいこの現象で、人間の認知のバグと言えます。
そして、人間は危機回避の本能的にまず相手の目を見てしまう習性があります。
これは人間だけではなく、犬や猫なども同じですよね。人間と対峙すると必ず彼らはこちらの目を見ます。

また、日本で異常に発展した顔文字文化もこの現象を利用しています。
A:今日は、楽しかったね!
B:今日は、楽しかったね ^_^;
ただの記号の羅列なのに、Bの方にムカついたあなたはシミュラクラ現象に取り憑かれています。
この2つの要素をPOPに転用すると「文字だけよりも絵を入れたほうが印象に残り、
さらに人の顔を入れると注目が集まる」
ということになります。では先程のPOPにさらに人物を入れてみます。
たしかに、パッと目につくのは右のPOPですね。

「POPにはなるべくイラストを入れましょう」とよく言われますが、
それはこうした科学的な人間の認知機能に基づいていたのです。
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