売り場を活かす陳列&MD
2016.11.22.火

第7回食品売場研究所(二木のお菓子)

こんにちはえいひれ次郎です。 今回も流通紹介シリーズ! 隠れた名菓子を発掘し続ける、「二木の菓子」についてご紹介いたします。  

■二木の菓子とは

かつて林家三平師匠のCM『ニキ、ニキ、ニキ、ニキ、二木の菓子!』でおなじみの、創業70周年を迎える老舗菓子の小売問屋です。 二木の菓子店頭の様子 店内を見ると、圧倒的な品揃えです。 駄菓子から、流行のお菓子まで幅広く取り扱っています。 そんな店内で、一際目をひくのが「地方菓子コーナー」。 なんと、売り上げの7割を占めているそうです。 なんでも、手作業などのこだわりを持つ中小のお菓子メーカーは、生産性やコストの観点から、大手流通への参入が難しいとのこと。 二木の菓子では、そんな地方のお菓子にスポットを当てることで、その味・品質の良さを多くの人にアピール。 これにより、大手メーカーとの類似商品による価格競争を避け、適正価格で販売することができるそうです。    

■商品愛に溢れた手作りPOP

そんな二木の菓子POPに注目してみると、 二木の菓子店頭POPイメージ 菓子バイヤー目線の、商品愛を強く感じるポップが書かれています。

こんにちは。えいひれ次郎です。

最近、めっきり暑くなってきました。
もうすぐ夏休み!レジャーシーズンですね!
お菓子や飲料などのまとめ買いが盛んな時期です。

そんな今日この頃、某流通の食品売り場担当者様より、こんな声を伺いました。

「お菓子や飲料の手書きPOP制作を頼まれますが、同じようなコピーばっかりになってしまい困っています…。」
(↑健康食品以外の食品について)

たとえばこんなスナック菓子にどういう手書きPOPを付けますか?

とのことでした。
1商品だけならまだしも、複数商品書いていると、コピーの引き出しがなくなってきて、「サクサク」「フワフワ」などしか思いつかず、売り場が擬音語に溢れてしまう…。

情緒的、口コミ的な訴求が求められる食品には、「センス」が求められる気がして、なんだか億劫になってしまいますよね…!

ということで、今回は、そんな食品売り場担当者さんのお悩みを解決するロジックをご紹介します!!!

簡単に惹きつけるPOPが作れる!
「教えたいこと」を書いてみよう。

いざPOPを書く!となると、難しく感じてしまいますが、その商品に対する「口コミ(オススメ)」をすればいいいいのです。

あなたは「コピーライター」ではなく、他のドラッグストアやスーパーへ訪れたときには、「お客様」の立場になります。

同じ立場、同じ目線で、友人に、「この前食べた美味しいお店を紹介する」ように、お客様にその商品のよさよさを伝えれば良いのです。

ただ、1点気をつける点があります。
それは、「専門家的」な紹介ではなく、あくまで「同じ目線」で紹介をすることです。

有名ラーメン店へ行った話をするシーンで、良い例と悪い例を挙げてみます。

 

■悪い例

<専門家な紹介>
・あそこの大将は銀座の名店で6年修行してきただけあって、美味しかった。
・名古屋コーチンと有機野菜を1日かけてじっくり煮込んだスープは絶品。

このように、素人目には判断がつかないようなことを延々と喋られてもウンザリしてしまいますね。
いかに、その趣味の世界が魅力的でも、残念ながら「オタク話」は耳に入ってこないです。

→POPに置き換えると…

売り場を活かす陳列&MD
2016.06.28.火

第4回食品売リ場研究所(ディズニーランド)

こんにちは。えいひれ次郎です。
陳列はかどってますか?

前回まで、「ヴィレッジヴァンガード」「成城石井」「ドン・キホーテ」と異色の小売店、3社の研究レポートをご紹介してきました。
今回はまさかの「ディズニーランド」から販促のヒントを探ってみます。

 

今年で開演33周年(※2016年現在)を迎えるディズニーランドですが、毎日何万人ものお客さんがディズニーランドに押し寄せるのには、実は理由があるんです!

 

《販促テクニックの宝庫TDL》

ディズニーランドに行くと、ついついグッズやお土産を買ってしまう。
あぁ〜もう一度行きたい!と思うのは、さりげなく様々な販促のテクニックがパーク内に隠れているからです。
今回は、その中でもDgsでも使えそうな事例と、実際に使えるテクニックをご紹介します。

 

《思わず納得!TDL式販促術》

◯ポップコーン屋台

「買うかどうかの判断」をする回数が増えるほど、買う可能性が上がる」
ディズニーのポップコーンは各屋台でそれぞれ1つか2つの味しか提供していないので、
お客さんが屋台を見た時に、「◯◯味を買うかどうか」の判断をすることになります。
別の屋台を見た時には無意識にまたその判断をしています。

popcorn

 

◯アトラクションを出るとグッズショップ

「気持ちが熱いうちは手を伸ばしやすい」
例を挙げると、バズ・ライトイヤーのシューティングゲームはアトラクション内で手に持っていたショットガンの形をしたおもちゃが売っています。
楽しく遊んだ子どもは、「さっきと同じ」という発見とともに、ついパッと手にとってしまう。
お客さんの気持ちが熱いタイミングであれば、1歩目を踏み出しやすいのです。

lightgun

 

《ディズニーランドの販促術を食品売場に!》

それではいよいよ、ドラッグストアと親和性がありそうな事例をご紹介します。