疳の虫

読み:かんのむし
分類:疾患名

乳幼児の夜泣きや癇癪(かんしゃく)、ひきつけのこと。
小児神経症ともいう。日本では昔から赤ちゃんの夜泣きや癇癪を体の中の疳の虫の悪さによるものと伝えられてきたことが名前の由来。
西洋では病気とされていないが、日本では治療が必要な症状であると考えられていた。
市販されている治療薬では、宇津救命丸や樋屋奇応丸が有名である。
医学的な根拠はないが、昔から「虫封じ、虫切り」と呼ばれる祈願が存在し、現在でも各地の寺社で行われている。
生後6〜8ヶ月頃に多く見られるが、長いと2〜3歳頃まで続くこともよくある。

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