売り場を活かす陳列&MD
2015.07.28.火

最後のひと押しで客単価UPを狙え!

みなさま、こんにちは。十文字誠です。今回もお客様の“ついで買い心”をくすぐるヒントや情報をお送りいたします。
前回の記事ではドラッグストアなどの小売の現場で“買いやすい売場作り”と実践的な売場作りを分類してみました。
お客様にとってどんな売場が買いやすいのか、そして、どうしたらお客様の“ついで買い心”をくすぐる事ができるのかをご理解いただけたかと思います。

では、実際に売場に行って“クロスMDコーナー”を作ってみましょう!

「そうは言われても…」「どの売場も商品がギッシリ並んでいて、特設コーナーなんて作れない!」「追加で売場を作るほどうちのお店は広くないです…」「色々なカテゴリーを組み合わせて商品陳列はしてみたものの、POPも一緒に飾った方がいいですよね…?」「字も絵も下手なのでPOPを書くのはちょっと…」

ですよね。皆様の心の声が聞こえてくるようです。今回はそういった皆様の心の叫びを元に、勝手にご要望にお応えしたいと思います!

レジ周辺スペースの有効活用

買い物に出かけて、お店に入ってから出てくるまでに必ず通る場所がいくつかございます。入口と出口はふらっとお店に立ち寄った方も通りますが、買い物客が必ず通るのは…そう、レジです。シャンプーしか買いに来なかったお客様は化粧品コーナーには寄りませんし、風邪薬を買いに来たお客様はお掃除コーナーには寄らないでしょう。ですが、いずれのお客様もレジには寄ります。以前から色々な媒体で書かれておりますが、レジはお財布の紐が緩む場所。また、お客様が買い物をする最後の砦。ここで“最後のひと押し”が上手に出来れば客単価のUPは間違いなしでしょう!

清算のために列を作り、待つ時間がレジ前にはあります。そこでは、買い忘れを思い出すのです。時間をかけて列を進み、自分の番が迫ってくると“最後のひと押しコーナー”が目に飛び込んできます。列に並びながらも欲しいものが手に入ってしまう。財布の紐が緩んでしまう理由がよくわかります。

お店によってレジの配置位置やお客様が並ぶ列の作り方は様々ですが、大きく分けていずれかに分類出来るかと思います。それぞれにオススメしたい陳列方法をまとめてみます。