総合感冒薬：パブロンエースPro

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西村（以下：Ｎ）：ドラッグストアにお勤めのみなさん初めまして、メディカルPOPアドバイザーの西村です！
今回から始まりましたこの連載は、今話題の新製品やリニューアルした製品を、メディカルPOPアドバイザーの見地から独断と偏見で既存品やライバル商品と比較しちゃう企画です。

アッキー（以下：Ａ）：ヤダちょっとニッシー誰に向かってしゃべってるのよ。
そしてメディカルPOPアドバイザーって何？

Ｎ：どうも大石昭雄さん。メディカルPOPアドバイザーって何？という方はコチラを見ていただくとして…今日はどうされました？

Ａ：コチラじゃないわよ。アンタ何説明はしょってるのよ。ていうか本名で呼ぶのやめて。しかも何でフルネームなのよ。不自然でしょうが。呼ぶならアッキーにしてちょうだい！フルネームなら大石愛希子にして。昭雄の名はもう捨てたの…（遠い目）。それかカタカナでアキコ・イシグロでもいいわよ！

Ｎ：…名字変わっちゃってますよ。
今日は何か相談があっていらっしゃったんじゃないんですか？

Ａ：あ！そうなのよ！ウチの「二丁目ドラァグ」にも大正製薬の新製品、パブロンエースProが入荷したんだけど、既存品のパブロンSα錠と何が違うのかよくわかんないのよね～。さっきお客さんに聞かれて、「Pro処方って書いてあるから、風邪のプロが処方したお薬なのよね。年間300日も風邪をひいているプロの意見を反映しているからよく効くのよ。だからホラ買いなさいよ。」ってテキトーに答えちゃった。

Ｎ：風邪のプロ…それってただの病人ですね。

Ａ：風邪のプロって何？ニッシー何バカなコト言ってるのよ。風邪でもひいたんじゃないの？アタシがお鍋作って暖めてあげるからちょっと家の鍵貸してくれる？

Ｎ：…この製品の特徴としては、
　・1日量に配合されるイブプロフェンが600mgと多く含まれている
　・気道粘膜ケアという、かぜの原因物質を排出する成分を配合している
という2点が挙げられます。

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パブロンエースPro
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Ｎ：わかりやすくする為に、この製品のライバル製品をルルアタックEXと設定しましょう。総合かぜ薬の中でも割とよく似た症状に対する成分が含まれているからです。今回はさらに既存品のパブロンSα錠とも比較します！では早速見てみましょう！

Ａ：え？

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パブロンエースPro×パブロンSα錠
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Ｎ：まずは既存品のパブロンSα錠との比較です。
パブロンSα錠の良い点は服用できる年齢の幅が広いこと。5歳以上から服用できるので家庭の常備薬にも最適！
ただし！15歳以上だと1日の服用数が9錠と多めに飲まなければならないのが少し大変。
鼻水を抑える効果は同じ第一世代の抗ヒスタミン成分なのでほとんど変わらず、あまり気にかける必要はないかも。

痛み止めで比較するとパブロンエースProに含まれるイブプロフェンの方が解熱鎮痛効果高いですね〜。パブロンSα錠に含まれるアセトアミノフェンは炎症を伴う痛みにはほとんど効かないので、炎症がある場合にはイブプロフェンを含んだパブロンエースProを選択した方が良いですね。

ただ！アセトアミノフェンにもメリットはあります！それは胃に対する負担が少ないこと。
イブプロフェンも胃の負担が少ないのですが免疫力の低下も起こしてしまうので、胃腸への影響が多少なりともあります。

Ａ：1日9錠って…完全にクスリ漬けね。

Ｎ：まぎらわしい言い方やめてください。

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パブロンエースPro×ルルアタックEX
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Ｎ：次にライバル製品と思われるルルアタックEXと比較してみましょう！
この２つはどちらもイブプロフェンを主体とした総合かぜ薬。のどの痛みをとる成分はパブロンエースProの方が多く含まれているので、単純に痛みがある場合にはパブロンエースProがおすすめ。
一方ルルアタックEXには腫れや赤みを抑える成分であるトラネキサム酸も入っているのが特徴です。
なので痛みだけでなく、つばが飲み込みにくいなどの症状があればルルアタックEXを選択しましょう。

せきに関する成分は成分量だけ見るとルルアタックEXが効き目が高そうですが、パブロンエースProの最大の特徴は気道粘膜ケアに着目した点。これはかぜの原因物質を体外に排出しやすくしたり、気道の粘膜を修復する成分を配合しています。
せきを続けるとそれだけのどを痛めてしまうことから、せきの症状が辛いならパブロンエースProを選んでもいいかもしれません。

Ａ：なるほどね！じゃあ、のどが痛くて腫れてて、つばが飲み込みにくくて、せきがヒドい場合は、両方とも飲めばいいってコトね！

Ｎ：絶対にダメですよアッキーさん！

Ａ：アッキーって呼んでくれた…アタシの為に怒ってくれるのね（涙）。いいのよニッシー、呼び捨てでも…。

Ｎ：…今回の製品比較レビューはいかがでしたか？ レビュー結果をまとめてみましょう。

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まとめ！
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●家族の方とみんなで服用できるもの、胃への負担が少ないものが欲しい！
→パブロンSα錠がオススメ

●とにかく頭痛や熱が辛い、せきの症状まで出ている…
→パブロンエースPro がオススメ

●のどが腫れた感覚があり、痛みもある！
→ルルアタックEXがオススメ

Ｎ：パブロンシリーズにもルルシリーズにもそれぞれ特徴があるので、最新の製品だからといって全てが優れているわけではありません！それぞれの製品の特徴を理解した上で、きちんと症状にあったものを選ぶことが大切です。

Ａ：ニッシーありがとう！いつも助かるわ！せっかくだからウチの店で働いてちょうだいよ。社宅も用意するし。でも一人暮らし不安だろうからアタシの家の空いている部屋を使う？うん、そうしましょう！

Ｎ：あ、アッキーさんそろそろお店開けないとダメな時間じゃないですか？

Ａ：ヤダ！もうこんな時間！ニッシーもたまには夜のお店の方にも来てちょうだいね！じゃあバイビー！

Ｎ：次回の比較レビューも様々な製品を比較しちゃいますのでお楽しみに！