ノロウイルス

読み：のろういるす
分類：疾患名

乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層に急性胃腸炎を引き起こすウイルス性の感染症のこと。
特に冬季に流行し、11月頃からはじまり12〜2月にピークを迎えるが、年間を通して発生する。
主な症状は、嘔吐や下痢、腹痛。
ノロウイルスに対するワクチンはなく、治療は輸液などの対処療法に限られる。
感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる接触感染と、汚染された食品を食べることによる経口感染がある。
1968年にアメリカ合衆国のオハイオ州ノーウォークという町で集団発生した急性胃腸炎が「ノーウォークウイルス」と呼ばれ、その後「ノロウイルス属（Norovirus）」と命名された。