コスメ販促、売り場知識
2018.03.28.水

コスメのお時間 ~大人ニキビの本格ケア 編~

化粧品・美容に関わる販促物のスペシャリストである「コスメPOPアドバイザー」が
今回は“限定フェイスパウダー”の紹介と“タッチアップ”についてアドバイス。
お店での売り方、接客に役立ててください!

正しいニキビケアの知識を伝えよう

春から初夏にかけて増えるトラブル、ニキビ。
大人のニキビケアは洗顔中心の思春期ニキビケアとはことなります。
今回は、大人ニキビのケア方法を徹底紹介!

ニキビの原因って?
春の肌は冬のダメージが残ったまま。
冬にターンオーバーが遅れた肌は、表面に不要な角質が残り、固くなっています(角質肥厚)。
角質肥厚になると化粧水などのスキンケアが浸透しにくくなる、毛穴がふさがれる、など肌にとっては嬉しくない状態に。
一方、春になって気温が上がるため、皮脂の分泌が活発になります。
毛穴が塞がれているのに皮脂分泌が活発になることで、ニキビなどのトラブルが起こるのです。

肌が固くなったり、皮脂の過剰分泌が起こるのは乾燥が大きな原因のひとつ。
大人のニキビケアでは保湿を徹底するのがポイントです。
ただし角質肥厚が起こっているとスキンケアが浸透しにくくなるため、角質肥厚を解消してあげる必要があります。

不要な角質をとればいい?
角質肥厚を改善するためには拭き取り化粧水などを使って肌表面の不要な角質をとればいいのですが、春の肌にはもう1つ注意点が。
冬の長い乾燥シーズンを乗り越えた肌はバリア機能も下がり、外からの刺激や摩擦ダメージに弱い状態になっていることも。拭き取り化粧水を使うときには、コットンを滑らせるように優しくケアしましょう。
ニキビケアに必要なのは、”優しくうるおす”3ステップ。
ここからは、詳しく解説していきます。
01
STEP1 まずは不要な角質をオフ!
まずは角質肥厚の状態になっている肌から、不要な角質をオフします。
拭き取り化粧水以外にもいくつか方法があるので、お客様にご提案してみましょう。

①クレンジングクリーム
弾力のあるテクスチャーで、優しくメイク汚れや不要な角質をオフ。
オイルやジェルに比べて摩擦が起こりにくい柔らかな剤形なので、ゆらぎやすい春の肌にもオススメです。

②泡立ちのいい洗顔料
ついごしごし擦ってしまう洗顔は、実は擦らず使うのが大切なポイント。
レモン1個分のたっぷりの泡を立てて、指が肌に触れないように肌の上を転がします。
洗顔料は泡の表面張力で汚れをとるため、実はこするよりも角質オフに効果的。

③拭き取り化粧水
摩擦をさけるため、コットンにたっぷり含ませて使います。
顔の中心から外側に向かって、力を入れずに滑らせるように使います。

④導入美容液
あとから使うスキンケアの浸透を助ける導入美容液もオススメ。
固くなった肌を柔らかくして、化粧水などの浸透を高めます。

STEP2 たっぷり水分を与えよう!
肌がスキンケアを受け入れられる状態になったら、たっぷりの水分を与えてあげます。
化粧水の使い方も、お客様に合わせてご提案してみましょう。

①コットンで使う
顔には小鼻の横や目頭、唇の下など、細かい凹凸があります。
コットンを使うと、そういった凹凸のある肌のすみずみまで化粧水を行き渡らせることができます。

②手で使う
春のゆらぎ肌には、コットンの摩擦が刺激になることも。
その場合は、手で優しくなじませるように使うのもオススメ。

③ミスト化粧水
刺激に敏感な状態の肌にはミスト化粧水もオススメのアイテムです。
肌に触れずに化粧水を全体につけることができます。
最後に手のひらで包み込むようにしてなじませましょう。

④コットンパック・ローションマスク
化粧水をたっぷり含ませたコットンやマスクを使ってパックをしても。
コットンやマスクが乾燥してくると逆に肌の水分を奪われてしまうため、長時間放置せず、10分ほどで完了させます。

STEP3 乳液やクリームでフタをする
化粧水だけでは与えた水分が蒸発してしまうため、油分を含んだ乳液やクリームでフタをし、水分の蒸発を防ぎます。


いかがでしたか?
今回はさまざまなニキビケアの方法をご紹介しました。
春から初夏にかけてニキビに悩むお客様に、肌状態に合わせたケア方法をご提案してみてくださいね!