シニアに向けた売り場づくり
2018.08.08.水

レールを見やすくしよう


ドクターちんあなご(以下:D):前回までのあらすじ!
ドラッグストアに捕らえられたプリンセスを救出する為、
邪悪な装飾と卑猥な手書きPOPによって魔の巨大迷宮と化した売り場を、
わずかに残された販促物を武器にラップバトルでモンスターを次々と倒していった勇者!
ついにたどり着いた魔王の潜むバックヤードで目にしたのは、
般若の面を被った1人のやたらイケメンの謎の男だった…!!

助手1号(以下:助):ちょっとちょっと!急に何ですか前回までのあらすじって!

D:「えっ!?急展開の前回見逃した!」と思って慌てて前回に飛んでくれるじゃろうと思ってのう…。てへぺろ!

助:てへぺろじゃないです。全然違いますよ。ていうか何ですかこの中二病的なストーリー…。

D:中二病はドラッグストアを題材にした、こんな狂ったストーリーは想像しないんじゃないかのう。

助:いちいちツッコむのはやめておきますが、般若の面を被ってるのになんでイケメンってわかるんですか?

D:そこでフツーのキャラが出てきても、え?誰?みたいな感じになって盛り上がらんじゃろ。とりあえずイケメンにしてシャツの胸元をはだけとけば腐女子どもが金を落としてくれるじゃろ?人気声優で声当てとけばなお良し!

助:そんな簡単に儲かったらみんなやってますよ。
  それより!!!
  前回はプライスレールのハナシが途中でしたね!

D:そうじゃな。できることから、とりあえずプライスレール変えてみてはどうじゃというハナシじゃったな。
  お姫様なんぞおらんかったな。失敬失敬。

助:知ってます。

■わかりやすくすることに徹する

01
助:前回も触れましたが、レールPOPに色々書いてあっても、上にプライスを付けちゃうので読めないんですよね。

D:しかも、そういうのに限って何の訴求にもなってないクソみたいなコピーが書かれてるんじゃよ。
  文字と文字を重ねたら見にくくなるに決まっておる。それなら何もない方がよっぽどマシじゃ。
  今一度、レールPOPの役割を考えてみる必要があるな。    

助:本来はゾーニングに使いますよね。カテゴリ分けをする為のものですよね。

D:例えばトップボードは文字通り、トップ(一番上)に設置して、遠くからでもその場所に何の商品があるかがわかるようにするのが目的じゃ。あとは、派手に目立たせて注目させるアイキャッチの役割じゃな。
レールPOPはプライスで絶対に隠れるものなので、ゾーニングに徹するべきじゃろう。どの部分がプライスで隠れるかわからない状態で満足な訴求なんぞできんじゃろ?

助:極端なハナシ、色分けするだけでもいいってことですよね。

D:その方がマシじゃろ。ただ、それだけだと見やすくはなっても「選びやすさ」にはつながらないじゃろうな。

助:「選びやすさ」ですか?


■選びやすくする

D:色分けされたその棚位置にはどんな商品があるのか、誰を対象にした商品なのか、そういったことがひと目でわかるようにする必要があるのじゃ。分けられた色がそれぞれ何のカテゴリを示すのかをどこかに示す必要がある。別にPOPで一覧表を作って分けてしまうのもひとつの方法じゃろうな。
  その際にCUDを意識して、区別しやすい色使いと、簡単な柄をつけてわかりやすくすると良いじゃろう。

助:レールPOPにアイコンがついてるのをよく見かけますが、あれはダメですか?

D:そこじゃ!アイコンが適切な位置にわかりやすく書かれていれば有効じゃ。
  例えば、W900やW450でレールPOPを区切って、左端のみにアイコンを載せる。そこだけは隠さないと決めれば、
  あとはレールPOPの地の色でゾーニングできるので、見にくくなるのを避けることができるじゃろう。
  ただ、アイコンだけだと何を示すアイコンなのかの共通認識が無いことがほとんどなので、
  それがわかりやすいようにアイコンの説明(「ひとりで歩ける方」等)を文字で短く並記すれば、
  よりわかりやすくなると言える。


助:文字はできるだけ少なくシンプルに!ですよね!
  色はどうしたらいいですかね?鮮やかなハッキリした色って前回言ってましたが…

D:え?ワシそんなコト言ったかのう…

助:言いましたよ。

D:プライスがイエローの店舗とかはレールまでビビッドな色にするとわかりにくいかもしれんな。
  あきらめないで!!

助:…真矢ミキですか?ビビットだからですか?それわかるヒトいますかね?

D:そんなもん各店舗で使ってるプライスとレールPOPを並べてみて、見やすい組み合わせを選んだら良いではないか。アイコンは手書きでも味があっていいかもしれんが、書くなら書きこみ過ぎずシンプルに見やすくじゃ!

助:なんか急に丸投げしましたね…。

D:そ…そんなことはないぞ!いいがかりじゃ!訴えてやる!くるりんぱ!

助:…動揺してます?

D:レールPOPでゾーニングしたら、あとはトップボードと仕切りPOPでさらにカテゴリ分けをすれば、よりわかりやすくなるじゃろう…というところでお時間じゃ!続きは次回!「カツオ、ドラッグストアへ行く」「波平、実はTWICEにハマっていた」と、えーと…あとなんかもう1本の3本じゃ!

助:ちょっと!もう1本も考えてくださいよ!あきらめないで!

D:おっ!真矢ミキじゃな!ビビット始まります!

助:始まる時そんな感じですか?

D:観たことないからわからん。観る前に打ちきりじゃし。

助:……。