てんとうむしweb編集部が『POP』の概念を覆し、POPカルチャーを世に啓蒙するコチラのコンテンツ。

第4回は『紫キャベツ太郎』氏による、『食べるPOP』をご紹介いたします。
POPと言えば手書きPOPやボード、ダミー…そんな固定概念を覆し、もっとPOPという言葉を広く、文化的な意味にできないだろうか——。今回の記事に共感いただけましたら『★いいね!』ボタンを押してください。

 

前回の『帽子POP』でいよいよPOPの概念が誰にも分からなくなってきたこの頃。
なんと今回はパティシエの方にPOPを作ってもらうことにしました。
どんなPOPがこの世に誕生するのか、とても楽しみです!(ヤケクソ)

 

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——今回作って頂きたいものなんですが、事前に話は伺ってますか?

紫キャベツ太郎(以下キ):ええ、ケーキですよね。任せて下さい。プロですからね。

——いえ、POPです。POPと食べ物を融合させた新しい可能性を見せて頂きたいな、と。

キ:え?

——え?

 

キ:…あぁ、失礼。POP。POPね。そう、ケーキにPOPを付けるんです。
僕はパティシエですからね。えぇ。任せて下さいよ、ハハハ。

——(大丈夫かな…)なるほど、ケーキを題材にしたわけですね。
期待しています、よろしくお願いします!

 

キ:ではまず、土台となるスポンジを作っていきます。
もちろん素材は厳選した高級なものを使っています。パティシエですからね。
さて、ホイッパーで形にしていきます。勿論ハンドミキサーなんて使いません。プロですからね。

—— 語尾にアピール挟むせいで嘘くさいですよ。大丈夫ですか?

キ:大丈夫です。プロですからね。

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キ:ダマができないよう気をつけて回し続け、滑らかになったら型に入れて焼きます。
最近流行りの炊飯器とかじゃなく、ちゃんとオーブンで焼きますよ。パティシエですからね。

——そうですね。ぱてぃしえですもんね。

キ:なんか馬鹿にしてません?

——いいえ?滅相も無い。

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キ:焼いている間にホイップを作っていきます。
2連続なんで手が疲れてきました。あの〜、ミキサー使っていい?

——プロ精神はいったい何処に。

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キ:生地がバーンしたらジューシーにアドバンスするため表面シロップをコートして、ベリーサンドします。

——エセ英語で語っても全然プロ感でてませんよ。どちらかというと大柴感が出てます。
ええと、焼き終わったら汁気が出るように生地にシロップを塗って、苺乗せて、もう1つの生地で挟む、ですよね。なんで私が解説しなきゃいけないんですか。

キ:さすが弟子、ちゃんと分かってるじゃないか。

——私は弟子入りに来たんじゃなくて取材に来たんですけど。

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キ:では、表面にホイップを塗っていきます。これでいよいよケーキっぽくなってきましたよ。
どうですかこのキレイなフォルム。ふ、ふつくしい…。

——たしかに、合間合間にボケを挟みながらこのレベルのものが仕上がるのは、プロのパティシエっぽいですね。
正直アピールが酷すぎて嘘だと思ってました。スミマセン。

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キ:このふつくしい土台に苺ちゃんをたっぷ〜り乗せて、フリフリのホイップで着飾っちゃいまちゅ。ふふ、可愛いでちゅねえ…。

——おお、これは凄く美味しそうですね!でも素直に褒めたくないのはなんでだろう…。

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キ:えーと…で、なんだっけ? そうそう、POPでしたね。
はい、クッキーで作ったプライスカードです。これを刺して、完成ー。パチパチパチ

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——おぉー。って、あれ!? ほとんどケーキ作りの話で、POPの話は1割もありませんよ! このプライスカードの作り方は? 先生!?

キ:それでは、今回はここまでです。このたびはク○クパッドに出演をオファー頂き、ありがとうございました!

——先生!? これクック○ッドじゃないです! てんとうむしwebです! 先生ー!

 

——これではただのケーキ講座になってしまう。焦った私は、下げたくない頭を下げてPOPクッキーのレシピを入手した。
前途有望なPOPクリエイターの皆様には、これを読んで是非とも食べるPOPを作って頂きたい。
いや、趣旨はよかったんですよ。メッセージカードが値札にもなってるって新しいじゃないですか。POPが一緒に購入できて、しかも食べられる。キてますよこれ。そういう斬新な発想がPOPアートの礎になるので、そっちの部分を詳しく語って頂きたかったんですよね。なのにこのパティシエときたら最初からケーキばかりを(長くなりそうなのでカットされました)


<POPクッキー作り方>
無塩バター 60g
粉糖 60g
卵白 60g
薄力粉 60g

<型作り方>

クッキーの形とお好みの訴求をプリントし、クリアファイルに貼り付けてカッターで切り取る。

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ボールに、室温に戻したバターを入れ、ホイッパーで滑らかなクリーム状にしたら、粉糖を加え、よくかき混ぜる。

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卵白を加え、よくかき混ぜてなじませる。

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ふるった薄力粉を加え、ホイッパーで粉っぽさがなくなるまで混ぜあわせる。

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オーブンシートを敷いた天板の上に、>1クッキーの型紙をのせて、そこに生地を少量のせ、均一になるようにパレットナイフをつかって平らに延ばし、型紙をはずす。

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200°のオーブンで5〜7分薄いきつね色になるまで焼く。

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クッキーに訴求の型をのせて、ココアパウダーをふりかけて完成!

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